選挙の前に有権者に菓子折りを配った罪に問われている、岐阜県本巣市の鍔本規之市議の初公判が開かれました。法廷でも、長い時間をかけ反論を続けました。



■「近所づきあいで毎回やっていた」と持論展開




 起訴状などによりますと、鍔本市議は自身も出馬する市議選の告示前だった去年9月、支援者を通じて事務所近くの有権者28人に菓子折りを配った「公職選挙法違反」の罪に問われています。




 配ったのは、2000円ほどのゼリーなどの詰め合わせ計約6万円分。鍔本市議は、菓子折りを配った2週間後が投開票日だった市議選で707票を獲得し、6回目の当選を果たしました。




 しかし、疑惑が明らかになった去年12月には、真っ向から否定。

鍔本規之市議(2025年12月):
「言いたいのは、選挙違反をしなければいけないほど、私は人気がないわけじゃないんです。選挙運動をしなくても当選はします。何一つやましいところはないと思っている」

 さらに市議会でも、“近所づきあいで毎回やっていた”と持論を展開し、有権者への寄付には当たらないと主張していました。

鍔本規之市議(2025年12月):
「『選挙中にお騒がせします』と手土産を持っていったことが選挙違反になると。毎回やっていること、年に何べんもやっているようなことが、どうして今回、警察の取り調べを受けなければいけなかったのか」




 しかし、ある有権者は…。

<本巣市の有権者>
「『受け取れない』と言ったがほとんど無理やり渡され、そのまま警察に届けた」

 鍔本市議は3月に書類送検されました。その5日後に検察から、裁判を開かず罰金を科す略式手続きが示されたものの拒否し、在宅起訴されました。

鍔本規之市議(2026年3月):
「起訴されたのは、私が望んでいたことですから。簡単な言い方をすると“ラッキー”」



■裁判で「公職選挙法は違憲」と主張




 13日朝、初公判を前に本巣市の自宅前で取材に応じた鍔本規之本巣市議(77)。堂々と裁判への意気込みを語りました。

鍔本規之市議:
「今日は自分の言いたいことも言いますし、晴れ晴れとした気持ちです」




 そして岐阜地裁に到着した後は、高々とピースサインを掲げて法廷に入りました。

 鍔本市議は裁判で、起訴内容について問われると「私の行為が処罰されるべき違法行為にあたるのか、大きな疑問を持っている」などと、長い時間をかけ反論を述べ続けました。

 また弁護側は、公選法で定められている寄付行為の禁止について、「被告人の日常生活を不当に制約するもので、日本国憲法に違反する」と主張しました。

 裁判後…。

鍔本規之市議:
「言いたいことは言えたし、あとは裁判官がどう判断するかということ。いち社会人としてなら何ら問題がないことが、議員のバッジをつけていたらダメということ自体がおかしい」

Q.公職選挙法が“違憲である”という主張?

鍔本規之市議:
「そういうことです。公訴すること自体が間違っているんじゃないかと」




 初公判の内容を聞いた本巣市民は…。

本巣市民ら:
「ちょっと無知な気がするね。議員さんなのに」
「何期もやっている方だから、その辺のことは十分承知していると思うし、違反という意識はないんじゃないかな」
「まぁああいう人やで、元から元から。いつもそう言ってみえるもんね。自分は正しいと思ってみえる」
「ルールを守ってやるのが議員、住民の見本になるべき。悪あがきとしか思えない」

 次回の裁判は、5月22日に開かれます。