将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、棋聖、棋王、王将、23)に糸谷哲郎九段(37)が挑戦する第84期名人戦七番勝負第3局は5月8日、石川県七尾市の「和倉温泉 日本の宿 のと楽」で2日目の対局が行われている。正午には昼食休憩に入り、両対局者に提供された地元・能登の魅力がたっぷり詰まった「勝負メシ」にファンの熱い視線が注がれた。

【映像】美味しそう…“いしる”使った両者の勝負めし

 藤井名人が注文したのは、「能登の唐揚げ定食」と「クロモジほうじ茶」。メインの唐揚げは、能登の伝統的な魚醤「いしる」に漬け込まれており、魚介の旨みが鶏肉に重なり奥深い味わいとなっている。自家製のタルタルソースや糠漬け、さらに珠洲産コシヒカリといった自慢の品々が並ぶ定食だ。親しみやすいメニューの登場に、ファンからは「珍しいシンプルランチ」「町の食堂メニューみたいでいいね」「唐揚げの気分」「白米うまそー」「唐揚げうまそ」と食欲を刺激された声が上がった。

 一方の糸谷九段は、「いしるらーめん」と「能登ふぐ唐揚げ丼」のボリューム満点なセットに、「棚田米玄米緑茶」をオーダーした。「いしる」とは、イワシやイカの内臓を塩漬けにして発酵・熟成させた能登半島に古くから伝わる調味料で、秋田の「しょっつる」、香川の「いかなご醤油」と並ぶ日本三大魚醤の一つに数えられる。これをスープに使用したラーメンは、魚介の旨みが強く、あっさりとしつつもコク深い味わいに仕上がるという。

 さらにセットの「能登ふぐ唐揚げ丼」は、サクサクの食感と淡白な旨みが楽しめる一杯。能登は全国有数の「天然ふぐ」の漁獲量を誇り、特に春先に産卵のために訪れる白子入りのふぐは極上とされている。ご当地感溢れる力強いチョイスに、視聴者も「魚醤、なるほど」「ラーメン食べたい気持ちわかるよ」と大いに納得の反応を見せていた。

 盤上では本格的な戦いが始まっており、両者ともに長考を重ねる緊迫した展開が続いている。日本三大魚醤が香る能登の絶品グルメでしっかりとパワーをチャージした両者が、午後からの激闘でどのような一手を繰り出すのか、さらなる注目が集まる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)