ねぎの青い部分と白い部分は役割が違う。長ねぎ2本があっという間になくなる「ぐるぐるねぎもち」でわかること

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野菜摂取目標に約100ℊ足りない

厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量は350g。だが、令和5年(2023)の「国民健康・栄養調査」によると、日本人の平均摂取量は256.0g(男性262.2g、女性250.6g)にとどまり、約100g足りていない。この10年で、男性の野菜摂取量は減少し、女性も平成27年以降減少傾向にあるという。

摂取できていないという人に「できない」理由を訊くと、「調理の時間がないから」、「野菜がおいしくないから」「今の量で充分と思っているから」という答えが多かった(2024年株式会社アイスタットのアンケート調査より)。

でも野菜は本当に、おいしくなくて、調理に時間がかかる、めんどうなものなのか。

もし野菜の側にいいぶんがあるとしたら--。

そんな視点から、野菜との向き合い方を教えてくれるのが、『野菜のいいぶん 誰も教えてくれない秘密のレシピ130』(白崎裕子著/ダイヤモンド社)だ。

「塩をふったらすぐにもまないで」(にんじん)

「そんなところに包丁を入れないで」(かぼちゃ)

「もっと広げて焼いてほしい」(もやし)

「まずは、お水を1杯くれませんか?」(とうもろこし)

具体的にどうしたらいいのか、詳しく聞きたくなる野菜のいいぶんだが、本書を開けば、野菜それぞれの性質を表す、理にかなった声であることに納得するだろう。当たり前のようにやっていた下ごしらえが、実は野菜のおいしさを損なっていたり、よさを打ち消していた、もったいないことだった、なんてことにも気づかされる。

野菜を知って、もっとらくにおいしく野菜が摂れるようになるための連載第4話は、おみそ汁や納豆のわき役なることが多い長ねぎ。

青い部分までしっかり使える「いいぶん」をきいて、主役の力を見直してほしい。

本書より抜粋してご紹介する。

長ねぎのいいぶん

長ねぎは、白い部分と青い部分で役割が違います。

白い部分は繊維がやわらかく、火を入れると辛み成分が分解されて甘みが増し、主役級のおいしさになります。青い部分は香り成分が豊富で、刻んで散らすと料理を引き締めます。先に焼けば香ばしさが引き立ち、仕上げに加えれば、キリッとした青い香りが広がる。一本を使い分けることで、ねぎの持ち味を余すところなく楽しめます。

だから私は、青も白も残さず使いたくなります。

ぐるぐるねぎもち

材料(6個分)

長ねぎ…2本(正味150g)

小えび…大さじ3

片栗粉…小さじ2

ライスペーパー…小12枚(または大6枚)

紅しょうが(あれば)…適量

ごま油 …適量

【たれ】

青梅しょうゆ…大さじ2(または酢大さじ1・しょうゆ大さじ1)

赤唐辛子(輪切り)、すりごま…各適量

作り方

1 ねぎはみじん切りにしてボウルに入れ、小えび、片栗粉を加えて混ぜる。紅しょうがもみじん切りにする。

2 ライスペーパーは水にさっとぬらし、かたくしぼった布(またはラップ)の上に2枚ずらしておく。1の具をのせ、好みで紅しょうがを散らす。ぐるぐると巻き、細長い状態にする。

3 うず巻き状にしてから、軽く押して平らにする(ゆるめに巻いてつぶすときれいに作れる)。

4 フライパンにごま油をひき、3を並べ、弱火で少しこんがりするまで両面を焼く。混ぜ合わせた【たれ】を添える。

保存メモ

立てて保存が基本。新聞紙や紙に包み、冷蔵庫の野菜室へ。青い部分は乾きやすいので早めに使うか、刻んで冷凍する。

「大量のねぎがあっという間になくなる1品。ゆる〜く転がしてつぶすと、はみ出しません。はみ出したとて、誰も困りません。

ぐるぐるの中に、みじん切りのねぎが2本分。変幻自在なのです」

ねぎもちは、本来は小麦粉を練った生地に、ねぎの具を散らして、巻いて、伸ばして作る料理。それをライスペーパーで代用すると、手早く手軽に作れる。

ねぎの青い部分と白い部分を残さず使い切った、「いいぶん」を生かしたレシピだ。

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