ヤクルト止まらん! 池山監督イケイケ采配で開幕5連勝!球団新人監督初 9回に伊藤琉偉が劇打
◇セ・リーグ ヤクルト2−1広島(2026年4月2日 神宮)
ヤクルトは2日、広島に2―1で逆転サヨナラ勝ちを収め、3年ぶりの開幕5連勝を飾った。池山隆寛監督(60)は1点を追う9回に強気の采配に徹し、最後は伊藤琉偉内野手(23)が劇打を放った。開幕2カードを終え12球団で唯一の全勝となった。
「ね!野球は最後まで分からない!ね!」。興奮冷めやらぬ池山監督は試合後、しわがれた声でまくし立てた。新人監督の持つ神通力が、劇的すぎるミラクルを起こした。
「こういう食らい付く姿勢で今年はいくつもりなんで。最後まで諦めない野球でね」。池山監督の思いが届いたのは1点を追う9回2死二、三塁。伊藤の三遊間への打球が、横っ跳びした三塁手・佐々木のグラブに当たって方向が変わる。その間に2走者が生還した。伊藤は昨年に続くサヨナラ打に「食らい付いた。最高にうれしい」とウオーターシャワーを浴び、池山監督はつば九郎と歓喜の抱擁だ。審判団が新井監督からのリクエストと思い込んで確認作業を行うも、勝利は動かない。開幕5連勝。本拠地・神宮が沸き立った。
劇勝を呼んだのは「イケイケ采配」だった。9回1死からオスナが左前打で出塁すると、代走・赤羽がすかさず二盗。さらに2死一、三塁からは一塁走者の岩田が二塁に走り、一打で逆転サヨナラの場面をつくった。まさに「一丸の野球」で勝利をもぎ取った。
新人監督では球団初の開幕5連勝。ただ、野球評論家による順位予想は軒並み最下位だった。「当然じゃないの。3冠王(村上)が抜けたんだから。普通に考えるとそうやわ」。ただ「見返したる」などと肩に力を入れるのではなく「長いシーズンはどうなるか分からない。勝ち負けは積み重ね」。そして「やっぱり選手に気持ち良くプレーしてもらうのが大事」と、あくまで選手ファーストの姿勢が基本にある。
12球団で唯一、開幕から無敗。それでも「サヨナラ勝ちなんで気分は凄くいいけど…。我々は今日が終わったら明日のことをやってはりますんで」と浮ついたところはない。食らい付く一丸野球を、これからも貫く覚悟でいる。(鈴木 勝巳)
≪球団最多タイ記録≫ヤクルトの開幕5連勝は23年に並ぶ球団最多タイ記録。前年最下位球団の開幕5連勝は02年阪神の7連勝に次ぎ、73年太平洋に並ぶ2位タイ。また、新人監督の開幕5連勝以上は22年藤本博史監督(ソ=8連勝)以来で、ヤクルトでは99年若松勉監督の4連勝を抜く球団新記録になった。
▼ヤクルト・奥川(5回2死まで完全投球。7回を3安打1失点)全体的に良かったと思う。(失点した6回の)坂倉さんの長打のところですね。あそこは悔やまれる。
