住んで気づいた「おしゃれな無垢材床」の“まさかのデメリット”2つ。掃除の手間が増えた
昨年12月に2階建て注文住宅を建てた日刊住まいライター。なかでもこだわったのが、玄関部分の「なぐり加工」の無垢フローリング。見た目も踏み心地も大満足のはずが、実際に暮らしてみると、思わぬデメリットに出くわした、と言います。“好き”をつめ込めることが魅力の注文住宅。その裏で一体どんな落とし穴があったのか、体験談をレポートします。

デザインと踏み心地にこだわった玄関廊下

筆者は夫婦+4歳・2歳双子で暮らす5人家族です。2025年12月に、地元の工務店に依頼した2階建ての注文住宅が完成しました。玄関を入ってすぐの廊下には、ずっと憧れていた「なぐり加工」の無垢材フローリングを採用。
「なぐり加工」とは、無垢の木材の表面に、あえて凹凸をつける日本の伝統的な仕上げ加工です。見る角度によって木目の表情が変わり、無垢材ならではの温かみを感じられること、素足で踏んだときのまろやかな刺激がなによりの魅力。
しかし、廊下全面に使うと“和”の印象が強くなりすぎると感じたため、廊下の中央3列にだけ取り入れました。両脇のフラットなフローリングにもなじみ、空間のさりげないアクセントにもなっています。
家の引き渡し直後は、期待どおりの仕上がりに大満足でした。しかし、暮らし始めて2か月ほどで、思わぬ現実に直面したのです。
住んでわかった「想定外のデメリット」
住みはじめてわかった想定外のデメリットは次の2つです。
●デメリット1:凹凸のせいでロボット掃除機が無力化!?

まず、大きな誤算だったのが掃除の問題。
なぐり加工の魅力である床の凹凸は、フラットな床にくらべて砂利やホコリがたまりやすく、玄関という場所柄もあり汚れが目立ってきました。とくに小さい子どもが3人いるわが家では、帰宅するたびに細かい砂が落ちやすく、ザラつきが気になります。
しかも、わが家ではロボット掃除機を導入しているのですが、この凹凸によって実力を発揮できず、細かいところまでは掃除しきれていません。結局、自分の手でササッと掃き出す必要があり、なぐり加工の床とロボット掃除機の組み合わせは、相性が悪いことに気がついたのです。
●デメリット2:子どもの遊び場となり傷だらけに…

もうひとつ想定外だったのは、子どもたちの遊び方です。
床の凹凸の感覚が楽しいようで、ある日乗り物のオモチャが持ち込まれていました。それからというもの、玄関から廊下の直線を、何度も往復しながらオフロード走行をするのが子どもたちのブームに…。その結果、床の表面に無数の細かなキズができてしまいました。
住み始めて2か月も経たないうちに、お気に入りの床にキズができてしまったことはショックでしたが、楽しそうな子どもたちを見ると「仕方ない」という気持ちにもなります。大人にとっては心地よい質感でも、子どもたちにとっては絶好の遊び場になるのだなと実感させられました。
なぐり加工の床は“つき合い方”が大事

掃除については、室内用のホウキを新しく用意して、気づいたときにササッと掃除ができるように対策しました。ロボット掃除機にまかせっぱなしにはできませんが、それも「こだわりを貫いた代償」として割りきれば、案外家事ストレスもありません。
細かいキズも、もともと凹凸があるおかげで、意外と目立ちにくいことが幸いでした。今後深いキズが増える心配もないわけではありませんが、床のキズも家族の歴史の一部として考えています。
なぐり加工の床は予想外のデメリットがありましたが、デザインも踏み心地も、採用して後悔はしていません。
しかし、事前にロボット掃除機との相性や、子どもが遊ぶ姿まで想像できていれば、ギャップが生じることもなかったと思います。家づくりでは、リアルなシミュレーションをしておくことが重要だと感じました。
