あおり運転してきた白い車が「“あおることに必死で”パトカーに気づかず」警察に捕まるまで。一発で免許取消しも、最新の厳罰事情
警察による取り締まりの強化によって減少傾向にはあるものの、依然として年間2,800件以上の危険な違反行為が摘発されているのが実態です。これほど厳罰化が周知され、ドライブレコーダーが普及した2026年現在においても、なぜ無謀な運転で人生を棒に振る者が絶えないのでしょうか。
◆【事例1】車間距離“ゼロ”のバイクに冷や汗
矢崎薫さん(仮名・30代)は残業を終え、クタクタになりながら車で自宅に向かっていた。市街地を抜け、郊外へと続く暗いバイパスを走行中、後ろから“ものすごい勢い”で接近してくるバイクが見えたという。
「あっという間に車間距離が“ゼロ”になりました。ミラー越しに見える運転手は男性で、なにかを怒鳴っていました」
矢崎さんは、少しでも車を減速すれば追突されると、本気で身の危険を感じたそうだ。
「私は左に車線変更して道を譲ったんです。バイクが猛スピードで追い越したかと思った瞬間、車との間に割り込んで急ブレーキをかけました」
明らかに“あおり運転”だ!
背中に冷や汗をかきながら、矢崎さんはなんとか一定の距離を保とうと必死だった。
そのとき、矢崎さんは“あること”を思い出した。
「数日前に知人から勧められてスマホにインストールしていた、“ドライブレコーダーアプリ”を思い出したんです。すぐに録画ボタンを押し、バイクのナンバープレートや異常な運転の様子をしっかり記録しました」
◆地元のニュースに取り上げられる事態に
すると奇跡のようなタイミングで、覆面パトカーが矢崎さんたちの異変を察知。パトランプを点滅させながら、「そこのバイク、左に寄せて停車してください!」と指示したのだ。
矢崎さんは思わずハンドルを握る手に力が入り、心のなかで「よしつ!」と叫んだ。
「私は警察官に事情を説明し、録画映像を見せると、『これは悪質ですね。証拠として使わせてください』と言われました」
数週間後、警察から矢崎さんに連絡があり“その内容”に驚愕したという。
「バイクの運転手は無免許で、過去にも複数の“あおり運転”をしてマークされていたそうです。正式に送検されたみたいですね」
この出来事は地元のニュースでも取り上げられ、「市民の通報が悪質運転者摘発につながった」と報じられたようだ。
「“あおり運転”は恐怖でしたけど、社会に貢献できたという自負はありますね」
そして、なによりも“スカッ”とする結末となり、矢崎さんにとって心に残る忘れられない出来事になったという。
◆【事例2】「私、なにかしたかな?」と困惑
仕事を終え帰宅しようと車を運転していた小林彩佳さん(仮名・20代)。サイドミラーで後ろを確認すると、1台の白い車がパッシングを繰り返していたという。
明らかに距離を詰めてきたため、「これは“あおり運転”だ」と小林さんは確信した。
「こういう経験ははじめてで、『私、なにかしたのかな?』と困惑しました。焦って事故を起こすのがイヤだったので、できるだけ平常心でいようと深呼吸をして運転を続けたんです」
