【追記:2026年3月1日10時55分】スペースワン株式会社は2026年3月1日10時30分頃、天候の分析を行った結果、「カイロス」ロケット3号機の打ち上げを中止すると発表しました。新しい打ち上げ予定日については決定次第発表するということです。


スペースワン株式会社は2026年2月27日、同社の「カイロス(KAIROS)」ロケット3号機の新たな打ち上げ予定日時を発表しました。


カイロス3号機の新たな打ち上げ予定日時は、2026年3月1日(日)11時00分00秒です。打ち上げ時間帯は11時00分00秒〜11時20分00秒、打ち上げ予備期間は2026年3月2日〜2026年3月25日となります。


ペイロードは以下の5機の衛星で、高度約500kmの太陽同期軌道に投入される予定です(TATARA-1Rは約70kgの超小型衛星、他の4機は3UサイズのCubeSat)。衛星の分離は発射53分35秒後〜54分01秒後にかけて順次行われます。


・テラスペース株式会社の「TATARA-1R」
・株式会社Space Cubicsの「SC-Sat1a」
・広尾学園の「HErO」
・株式会社アークエッジ・スペースの「AETS-1」
・TASA(台湾国家宇宙センター)の「NutSat-3」


【▲ カイロス3号機の小型液体ブースターに搭載されたペイロード。金色のサーマルブランケットに覆われているのが「TATARA-1R」で、他の4機は黒色の放出機構に収納した状態で搭載されている(Credit: スペースワン)】

当初、カイロス3号機は和歌山県のスペースポート紀伊から日本時間2026年2月25日に打ち上げられる予定でしたが、天候判断の結果を受けて、2026年2月22日に打ち上げ延期が発表されていました。


初の衛星軌道投入に成功するか注目

カイロス初号機は内閣衛星情報センターの「短期打上型小型衛星」を搭載して2024年3月13日に打ち上げられましたが、発射約5秒後にロケットの自律飛行安全システムによる飛行中断措置が自律的に行われて射場直上で爆発し、衛星の軌道投入は達成されませんでした。


続く2024年12月18日に5機の衛星を搭載して打ち上げられたカイロス2号機は、発射約3分7秒後に自律的な飛行中断措置が行われ、初号機に続いて衛星の軌道投入には至りませんでした。最高到達高度は110.7kmとされています。


【▲ カイロスロケットが打ち上げられる和歌山県のスペースポート紀伊の射点(Credit: スペースワン)】
【▲ スペースポート紀伊で日本時間2024年12月18日11時0分に発射された「カイロス」ロケット2号機。公式ライブ配信から(Credit: スペースポート紀伊周辺地域協議会)】

スペースワンによると、初号機では推進薬の燃焼速度を予測するプロセスに問題があり、やや厳しく設定されていた飛行正常範囲を逸脱したとシステムが判断したことで、飛行中断措置に至ったとみられています。


また、2号機では飛行中に1段目ノズルの角度を正常に検知できなくなったことで姿勢が乱れ、2段目でも姿勢を立て直せなかったことで、飛行中断措置に至ったとみられています。


3回目となる今回の打ち上げでは、カイロスロケット初となる衛星の軌道投入に成功するかどうかが注目されます。


 


文/ソラノサキ 編集/sorae編集部


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