降雪予報が出たら「ワイパー立てろ」「サイドブレーキ下ろせ」って何のため? 「日本最低気温の日」に確認しておきたい誰でもできるクルマの冬対策

この記事をまとめると
■1月25日はかつて北海道の旭川で日本の最低気温が記録された日だ
■寒い日に駐車する時の対処方法によって翌朝の出発する時に差がつく
■雪国へ行くなら停め方・燃料・ガソリンスタンドのチェックをセットで備えるべきだ
日本一の寒さが観測された日に振り返る冬のクルマ事情
1月25日は、1902年に北海道の旭川にて日本での観測史上いちばん低い気温の-41.0℃が記録された日である。もちろん現代の都市部で-41℃にはなることはないといえるが、冬の厄介さはその数字よりも、昨日は平気だったのに今朝は詰むという不意打ちにある。そこで、雪の日にいわれがちな「ワイパー立てろ」「サイドブレーキ下ろせ」など、駐車を含めた雪国でのドライブでやっておくべきことを整理する。

結論からいうと、まず「ワイパー立てろ」は正しい。しかし、その前にガラスの凍結対策でおすすめしたいのが、フロントウインドウカバーである。何もしていない状態では除去が大変だった凍結が、カバーなら外すだけでほぼ凍結なしの状態にできるのだ。つまり、ワイパーを立てるかどうかの前に、最初からガラス面を守ってしまうのが確実だ。ワイパーが立てられない車種でも、この方法なら対策できるのがいいところであり、ダンボールでも代用が可能である。
そこでカバーやダンボールがない場合は、ワイパーまわりが凍って動きにくくなるリスクを減らす意味で「ワイパーを立てる」ということだ。加えて、ウォッシャー液が凍って出ないと視界確保に影響するので、氷点下対応の濃度かどうかも先に確認しておこう。

次に、「サイドブレーキ(パーキングブレーキ)をかけるな」も正しい。低温でワイヤー等が凍結し、ブレーキが戻らなくなる可能性があるからだ。駐車は、平坦な場所を選び、ATならPレンジ、MTならギヤを入れて保持するという考え方が基本になる。
ここで油断しがちなのが、電子式パーキングブレーキである。「モーター式だから平気」とはいい切れず、構成部品が凍結する可能性は残る。Pレンジ連動で自動的にかかる車種なら、状況に応じてスイッチで解除しておくという発想も必要だ。そして、ブレーキをかけずに駐車するのであれば、安全は確保しておくべきだろう。そのためにできる手段として、輪留めを対角線上の2カ所に設置するのが有効である。

ちょっと凍るだけでは済まない雪国の運転
ここまでが「自宅や近所での冬の駐車」の話である。だが、雪国へ出かける場合は油断していると事故になりやすい。積雪で道幅やセンターラインに加えて側溝も見えにくく、標識の見落としがうっかり事故を呼ぶからだ。
さらに冬の路面は、昼から夜で気温が変化することから、時間帯によってコンディションが変わりやすい。橋の上やトンネル出入口、日陰が続く場所、交差点やカーブは要注意で、雪が少ないといわれる地域でもスタッドレスとチェーン携行が勧められている。

そして、駐車にも雪国特有の罠がある。雪の壁に向かってバックで停めると、降り続いた雪でマフラーに雪が詰まってしまう可能性がある。屋根や木の下も、落雪やツララの落下があるので避けたい。雪の重みで倒壊しそうな建物やカーポートも同様だ。
また、その場の対処だけではなく準備も重要だ。寒冷地ではディーゼルの軽油が凍結することがあるため、現地に入ったら早めに寒冷地仕様の軽油を入れることが推奨される。同様にウォッシャー液も寒冷地仕様が推奨され、可能なら耐寒性や撥水性に優れる冬用ワイパーもあると安心だ。加えて、ガソリンスタンドの数が減っている前提で、場所と営業時間をチェックしておくべきだろう。EVなら充電スポット検索も同様だ。

最後に、万一に備える生活寄りの話だ。車内には食料・水・暖を取れるものを用意し、コンビニや道の駅など駆け込める場所と営業時間も把握しておくと安心だろう。雪国では、積雪や事故による通行止めの可能性が、十分に考えられるからだ。また、スタックや立ち往生に備えて毛布や段ボール、けん引ロープ、手袋、ブースターケーブル、除雪ブラシ、解氷スプレー、スコップがあればかなり心強い。

結局のところ、冬の駐車の根本は「翌朝に困らないように凍る場所を減らす」ということに尽きる。ワイパーを立てるのはいいが、可能ならそもそもカバーで凍らせない。サイドブレーキはかけない前提で安全な止め方を実施。雪国では駐車の場所と方法を実践し、万全の対策で万が一に備える。これらを覚えておけば、冬の朝イチパニックや雪国トラブルはかなり減らせるはずだ。





