【ブリーダーズカップ 見どころ】アメリカ競馬界の祭典に日本の精鋭たちが挑む!
2日間で計14ものG1が行われ、アメリカ競馬における下半期のハイライトとなっているブリーダーズカップが10月31日(金)~11月1日(土)(日本時間1日~2日)にデルマー競馬場(アメリカ)で行われる。
今年は昨年に引き続きフォーエバーヤングがブリーダーズCクラシックに挑むのをはじめ、7頭もの日本馬が挑戦するが、中でも日本国内で馬券発売がある3レースのうち、日本馬が挑む2つのレースに注目したい。
まずは日本時間2日の午前7時25分にスタートが予定されているブリーダーズカップクラシック<3歳以上 定量 コース:2,000メートル(ダート・左)>。
アメリカのダート最強馬決定戦として名高い一戦で、アメリカのトップホースだけでなく世界各国から一流馬たちがやってくる。そんなダート競馬界の最高峰に挑むのは昨年の3着馬であるフォーエバーヤングだ。
デビュー当時から国内のダート戦で連戦連勝。全日本2歳優駿を制して世代最初のダート王に君臨すると、ケンタッキーダービーを目指して3歳時はその矛先を海外へ。
サウジダービー、UAEダービーを連勝すると本番のケンタッキーダービーは3着に敗れたが、直線で他馬と接触しながらも懸命に伸びて勝ち馬とタイム差なしの3着に健闘した。
国内への復帰緒戦となったジャパンダートクラシックでは2番手から流れに乗ると、直線で早めに突き抜けて快勝。
昨年のブリーダーズCクラシックは日本馬では最先着の3着。帰国しても東京大賞典を快勝するなど、その実力は世界クラスであることを証明した。
そして4歳馬となった今年、フォーエバーヤングは進化する。
年明け緒戦として挑んだサウジCでは直線でロマンチックウォリアーを差し返して勝利して国際GⅠを初制覇。
その後挑んだドバイWCは直線で伸びきれずに3着に敗れたが、再び国内に戻って挑んだ日本テレビ盃は楽々と勝利。再び世界最高峰のレースに挑むこととなった。
フォーエバーヤングが対戦する相手を見ると、前売り1番人気の今年の二冠馬ソヴリンティは熱発のため回避することになったが、昨年の勝ち馬シエラレオーネ。
パシフィッククラシックSを制したフィアースネス、プリークネスSジャーナリズムなど今年のブリーダーズCクラシックは近年最高レベルの好メンバーが揃った。
アメリカ競馬界の最高峰とも言うべき豪華メンバーをまとめて負かして、世界のダート王に君臨することができるだろうか。
そんなブリーダーズCクラシックの次に行われるのが日本時間2日の午前8時5分に発走するブリーダーズCマイル<3歳以上 定量 コース:1,600メートル(芝・左)>。
ここにはヴィクトリアマイルで4着に食い込んだアルジーヌが挑む。
3歳年明けのデビュー戦を快勝するも、条件戦で惜敗を続けたことでクラシック戦線とは無縁のまま。
4歳の夏にようやくオープンクラスに昇級すると、初戦のクイーンSで3着。これを皮切りに本格化したのか、暮れにはターコイズSを制して重賞初制覇を飾った。
そして5歳になった今年。阪神牝馬Sで2着に入ったのを皮切りにヴィクトリアマイルでは直線で他馬に接触する不利があったが4着に健闘。
そして夏には前年3着に敗れたクイーンSでは中団から流れに乗って直線で突き抜けて重賞2勝目を飾った。
ウリは末脚の堅実さとデビュー以来掲示板を外していないという安定感。小回りコースのアメリカの馬場にも対応できるようならここでも大番狂わせがありそうだ。
ちなみにこのレースでタッグを組む鞍上のランフランコ・デットーリはこのレースを最後にアメリカの最後の騎乗となる。世界屈指の名手の手綱でどこまで伸びるか注目したい。
そんな今年のブリーダーズCマイルは欧州馬たちが優勢。中でも最大のライバルとなりそうなのがフランスのサーラン。
3歳になった今年はフォンテーヌブロー賞で2着に入ったのを皮切りにフランス2000ギニー9着、サンパトリック賞6着を経て挑んだダフニス賞、ムーランドロンシャン賞を連勝。
中でもムーランドロンシャン賞は中団追走から直線で差し脚を伸ばしていくという見どころたっぷりのレースを見せた。
デルマー競馬場のタイトなコースレイアウトにも対応できるようなら持ち味の末脚を生かしてここでも突き抜けてくるだろう。
アメリカ勢では前走のターフマイルSを制したレトリカルに地元の熱視線が注がれる。
昨年のデビュー戦で圧勝し、今年5月の条件戦から復帰するとそこから破竹の4連勝。ターフマイルSでは4番手追走から直線で末脚を伸ばして勝利。
破った相手もGⅠ3勝のプログラムトレーディングなど競合も含まれる。この勢いのままビッグレースを制することができるだろうか。
フォーエバーヤングとアルジーヌ、そして他の日本馬たちがアメリカ競馬界の祭典でどんなレースを見せるのか......訪れるであろう歓喜の瞬間をぜひとも見届けたい。
■文/福嶌弘
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