【難読漢字】食べ物当て「蘇」 古代日本の滋養強壮食でした
日常にはさまざまな漢字が溢れています。それは生活にうるおいや豊かさをもたらす「食」の分野でも顕著。食べ物にまつわる漢字を知れば、それはそのまま普段の生活がより彩り豊かで楽しいものになるはず。
本コーナーでは「あれ、これどう読むんだっけ?」と思ってしまうような、忘れがちな難読漢字をお届けします。漢字を覚えて食生活を豊かにしよう!! 正解がわかった方は、ぜひこの食べ物との思い出を一緒に呟いてください!!!!
文、画像/おと週Web編集部
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あなたは読めますか?
「蘇」という漢字を読めますか。これは割と簡単ですね。読めた人も多いのではないでしょうか。
難易度:★☆☆☆☆

■難読漢字、食べ物編の正解はこちら
正解:そ

蘇は、古代日本において作られていた乳製品の一種で、牛乳を煮詰めて濃縮させたものです。
現代のチーズにたとえられることもありますが、発酵させる工程がないため、厳密にはチーズとは異なり、牛乳を煮詰めて濃縮させただけの乳製品です。
作り方は非常にシンプルで、牛乳を弱火でじっくりと煮詰めて水分を飛ばし、ペースト状にしたものを冷やして固めるというものです。牛乳を煮詰めるだけでできるため、家庭でも再現可能です。
完成した蘇は、淡いクリーム色で、濃厚なミルクの風味とほのかな甘みが特徴です。塩を加えることもありますが、これは味を調えるだけでなく、微生物の繁殖を抑えて保存性を高めるための工夫でもあります。
奈良時代から平安時代にかけて、蘇は貴族や寺院など限られた階層で食されていた高級品であり、当時の文献にもその存在が記されています。
古代の律令制度のもとでは「貢納品」として扱われ、地方から朝廷へ献上される品のひとつとされていました。
また寺院では、牛を飼育して乳を搾り、蘇を製造することが行われていたとされ、薬用や供物としての役割も果たしていたようです。
その名には、漢字の「蘇」が「よみがえる」「生き返る」という意味を持つことから、滋養に富み、体力を回復させる食べ物としての意味合いが込められていたと考えられています。
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