福島の「日本一スイーツがおいしい」ご当地スーパーに潜入調査。名物の“ズバサン”とは?
テレビ番組で特集されるなど、今注目が集まっている「ご当地スーパー」。今回はそのなかでも“スイーツに強い”と名高い福島の「マルト」をピックアップ。国内外のスーパーマーケットを知り尽くした食文化研究家のスギアカツキさんが、絶品スイーツをはじめとするおすすめ商品を厳選してご紹介します。

福島県いわき市を拠点とする老舗スーパー「マルト」

日本で最もスイーツに強いローカルスーパーと聞かれたら、私は迷わず「マルト」と答えます。
マルトは、福島県いわき市を拠点として37店舗を展開する老舗スーパー。創業は明治25年と古く、福島と茨城の地元民からしっかり愛されているのが、お店に行くと納得するほど。店内は明るく元気な雰囲気で、従業員が一生懸命かつフレンドリーなのが印象的なのです。

マルトSC 平尼子店に入ると、真っ先に目に入るのがスイーツコーナー。ボリューム満点! フルーツたっぷり! インスタ映えもばっちり! なにかの催事かと目を疑うほど、華やかなスイーツがずらりと並んでいるではないですか…。
マルトには店舗限定にはなるものの、特別な技能を持つパティシエ社員が19人。その実力は、「お弁当・お惣菜大賞」(主催:全国スーパーマーケット協会)や「ファベックス惣菜・べんとうグランプリ」(主催:日本食糧新聞社)の受賞でも認められるほど。業界内での「マルトはスイーツがスゴイ」という評判は、確固たるものになっているのです。
そんなスイーツの実力はいかに…!? 実際に試食させていただき、心躍ったスイーツを厳選してご紹介していきます。
「ご当地スーパーグランプリ」受賞の超人気タルト

まず、揺るがぬ看板スイーツと断言できるのが、「フルーツタルト」。なんと12種類のフルーツがたっぷり乗った、豪華な生タルトです。クリームはカスタードとホイップの2種で、いずれも甘さ控えめ。フルーツの甘さや香りが主役になっています。
2000円をきる価格で、専門店で同等品を購入したら2倍以上にはなるでしょう。生鮮品に強いスーパーが本気を出したら、こんなにすばらしいスイーツがつくれてしまうのかと脱帽でした。こちらは、2024年にご当地スーパー食部門(ごち食部門)でグランプリを受賞しています。
マルト名物の和スイーツ!おすすめは白あん

続いては、マルトの名物になっている和スイーツ。新鮮な大粒イチゴをぜいたくに使った「ジャンボいちご大福」です。
イチゴは果物バイヤーが大福のためにセレクトした、甘味と酸味のバランスがよく、その時期に最もおいしい品種を使用。こしあんと白あんがあり、どちらも上品な甘さが特長になっていますが、私のおすすめは断然白あんです。上品な味わいを再発見できる、ビジュアル最高の逸品です。
デコレーションが自由にできる!新発想の白いケーキ

スイーツコーナーでひときわ目立つのが、真っ白いホールケーキ。デコレーションやトッピングを自由に楽しめるというコンセプトでつくられた、ありそうでない「ケーキの土台」なのです。
スポンジ部分はパティシエが粉からつくる超本格派。価格が1000円をきるというのがスーパーならではの強みでしょう。誕生日はもちろん、日ごろの気持ちを伝えたいときに選びたい、すてきな思いがふんわり込められた純白ケーキは、「お弁当・お惣菜大賞2025」のスイーツ部門で優秀賞を受賞しています。
ずば抜けておいしいフルーツサンドがズラリ!

マルトのスイーツで絶対にはずしてはならないのが、フルーツの魅力をたっぷり味わえるフルーツサンド。こちらもマルトの名物になっている商品で、ずば抜けておいしいフルーツサンドという想いを込めて「ZUBASAN」(ズバサン)と名づけられています。
食パンは福島県産の小麦をオリジナルブレンドしたフルーツサンド専用のもので、果物のおいしさに負けない存在感があります。そして最大の魅力は、断面の美しさ。果物に愛情を注ぐ青果部のプロが生み出す職人技が光る逸品で、これを求めて県外からもお客がやってくるほどなのです。
私も食べたときに、スーパーマーケットの概念が吹っ飛んだことを今でも強く覚えています。全国にファンがいて、テレビでもたびたび紹介されています。
スイーツだけじゃない!必食のオリジナル商品3選
マルトの魅力はスイーツだけではありません。ほかのスーパーにはない独創的な商品がたくさんあり、マルトを目当てに旅行をしたくなるほど。その一部をご紹介しましょう!
●1:ミシュラン獲得おにぎり専門店監修の超本格おにぎり

おにぎり専門店として初めてミシュランビブルグマンに認定された「おにぎり浅草宿六」の監修で生み出される極上おにぎり。熟練の職人技を持つ限られた従業員だけが握るおにぎりには、ひと口食べると言葉を失うほどの至福感があります。
●2:地元食材を使った名店監修の本格ナポリピッツァ

マルトSC 平尼子店では、特別なピザを味わうことができます。2024年1月に、福島県産小麦や地元農産物、海産物を使用したナポリピッツァ専門店「PIZZERIA da MARUTO AmoLocale」(ピッツェリア ダ マルト アモロカーレ)がオープン。
日本ナポリピッツァ職人協会副会長の大坪善久氏が監修、地元産ヤリイカや季節野菜がのった「常磐ものカラマーロ」は必食です。
●3:マルトだけでしか味わえない!サメのなめろう

いわき市の水産物ブランド・常磐ものの新たな振興策として、未利用魚となっているホシザメ(スターシャーク)を使った「スターシャーク☆いわき味噌のさめろう」は、ローカルスーパーらしいアイデアが詰まった逸品。食通もうなるご当地グルメです。
※ 紹介した商品は、取材時に各店舗で販売されていたものです。店舗により価格や取扱商品は異なります。仕入れ状況によって同じ商品がない場合や、既に販売終了している可能性もありますので、ご了承ください
撮影協力:マルト
