インテル・マイアミのFWリオネル・メッシが近年高まるアルゼンチンとメキシコのファン同士の緊張感について、その発端を理解できないと語った。スペイン『アス』が伝えている。

 両国は2022年カタールW杯のグループリーグで激突。メッシの見事なミドル弾などでアルゼンチンが2-0で勝利した。同紙はこの試合が両国の「ライバル関係の頂点」だと指摘。その後もメキシコ側の敵意は根強い。

 しかし、メッシは『シンプリー・フットボール』のインタビューで「メキシコの人々からは、これまでずっと愛されてきたと感じている」と話し、両国の間に本質的なライバル関係は存在しないと主張。「僕が誰かに無礼を働いたことはない」とし、「アルゼンチンとメキシコを比較すること自体が間違っている。どこからその感情が出てきたのか本当に分からない」と困惑を示した。

 その上で、W杯のメキシコ戦で挙げた得点が「カタールで一番うれしかったゴール」と回顧。「ファンのことではなく――全く違う理由で――あのゴールでやっと肩の力が抜けて、自分たちのプレーができるようになった。あれで流れを取り戻すことができたんだ」。あのゴールでアルゼンチンが流れをつかみ、W杯優勝への道を切り開いたと振り返っている。

 また、得点後に見せた派手なパフォーマンスについても「あれは誰かを挑発するためのものではなく、感情の爆発だった」と、メキシコのファンに向けたものではないことを強調した。

 メッシとメキシコの関係は今も冷え込んだままとなっている。昨年3月に敵地で行われたCONCACAFチャンピオンズカップ準々決勝第2戦のインテル・マイアミ対モンテレイでは、現地ファンがメッシの名前が入ったユニフォームを燃やし、スタンドから侮辱と敵意に満ちたチャントで迎えるなど、過激な反応にも直面。両国のライバル関係の象徴となっているメッシだが、個人として敵対心は持っていない姿勢を貫いた。