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新年を迎え遊佐町の吹浦(ふくら)では、ユネスコの無形文化遺産に登録されている伝統行事「アマハゲ」が行われました。

【写真を見る】8年前 「アマハゲ」に挑んだ少年がアマハゲの担い手に! しかし就職で地元を離れることに.... ユネスコの無形文化遺産に登録された伝統行事「アマハゲ」 伝統の継続を願う人々の思いとは(山形・遊佐町)

無病息災を願う正月の行事にカメラが密着すると、そこには伝統行事を残していきたいと願う地域の思いがありました。

遊佐町吹浦に伝わる正月行事「アマハゲ」。

アマハゲは、子どもたちに対しては真っ直ぐに育つよう怠け心をいましめ、お年寄りには・・・

健康と長寿を願い肩もみをします。

集落ではごちそうやお酒で神様であるアマハゲをもてなし新しい年の家内安全を願います。

地域の人「また1年始まった。心が引き締まる思い」

地域の人「やっぱり楽しみ。今年も無事にアマハゲがやれる」

アマハゲは吹浦の3つの地区で伝承されていて、その姿、形は様々です。

2018年には、「来訪神(らいほうしん):仮面・仮装の神々」のひとつとして
ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

今年、この地域でアマハゲになるのは4人です。

4人は地区の神社に集まり地域の男衆3人がかりでワラで編んだケンダンと呼ばれるミノを着せられていきます。

アマハゲを務める髙橋卓さん「(Q心がけていることは)ケガをしないようにさせないように他の人の家にあがるので」

地区で最も若いアマハゲの担い手、高校3年生の菅原大智さんです。

8年前の取材ではアマハゲに果敢に挑んでいました。

8年前の菅原大智さん「島崎地区になくてはならないもの」



高校一年生の時にはじめてアマハゲを務め今年で3回目。

精悍な顔立ちになってきました。

アマハゲを務める菅原大智さん「恐がっていた自分がいるのに今では自分が恐がらせる側なので新しい感覚といいますかやり残しが無いように」

大智さんは今年で高校を卒業し就職で地元を離れます。

鳥崎地区に住んでおこなうアマハゲは最後です。

この日は、となりの地区も合わせて20軒ほどの家々にアマハゲが訪れました。

高齢化や少子化で年々その数は減っていますが、子どもたちには毎年訪れ、成長を見守ってくるアマハゲの優しさはしっかり伝わっているようです。

地域の子ども「今年は泣かなかった。ちょっとこわかったけど喋ってくれたからなんか嬉しかった」



「あっおれですね」

男性がのぞき込んでいたのは大智さんの写真。実はこの2人は親子です。

菅原大智さんの父「アマハゲの時は親子関係ではない気がします」

「親子で面をかぶるというのはない事例だと思う。子どもが面をかぶればお父さんは裏方にまわる」

アマハゲになること、それは地域で一人前の働き手になることを意味します。

大智さん今年、就職で地元を離れますが、地元に残り伝統を繋いできたお父さんの今の心のうちは。

菅原大智さんの父「自分からすれば先輩方もアマハゲの日は帰ってきた。そこは何年経っても変わらないが人がいないのが一番大変。ユネスコなったおかげでやり続けないといけなくなった。守ってやる使命はここにいる皆さんはあると思う」



アマハゲを務める菅原大智さん「一番はやる側に回ったという成長が感じる。今までは自分が泣かされる側だったので。ずっと戻ってくることはないかもしれないがこういう行事ごとは戻ってくるようにしたい」



地域の人「ライクじゃなくてラブなんだよな」

アマハゲを天に返すポンデ焼きの火が空高く舞います。そしてまた、地区の1年が始まりました。