ESSEonlineで2023年7月に公開されたなかから、ランキングTOP5の記事を紹介します。

もしこんなものが家にあるなら、今すぐ捨てた方がいいかもしれません。仕事でさまざまな「片づかない家」を訪れた経験のあるライフオーガナイザーの下村志保美さんが、「片づかない家にありがちなもの」について教えてくれました。

記事の初出は2023年7月。内容は取材時の状況です。

今すぐ家から追い出したい「片づかないもの」3つ

さまざまなおうちを見てきて、「これがあるから片づかない」「これはぜひ捨ててほしい」と思ったものを3つご紹介します。

 

●1:「片づけるための」本やグッズ

あちこち出しっぱなしになっているものを「カゴにまとめたら片づくかも」「引き出しに入れたらスッキリするかも」と、まず収納グッズを買ってしまうということは過去の私が何度もやってしまった失敗です。

なにかあっという間に片づく裏技を求めて、片づけ本を買ってしまった経験をお持ちの方も多いはず。

だけど片づけなくて「別のものなら」「別の方法なら」とまた新しいグッズや本を買ってしまい…という繰り返しは「片づかない家あるある」のひとつです。

ひとつひとつはそう高くないから買ってしまうけれど、一旦買ったものを「使いにくいから」と捨てるのは心苦しいもの。「せっかく買ったのに」「なにかに使えるかも」と捨てることは本当に難しく、心が痛みます。

片づけ本も収納グッズも「もの」には変わりありません。買うときはくれぐれも慎重に。

収納用品を買うタイミングは、家の中のすべてのものを見直し、不要品を家から追い出した後。自分がなにをどれくらい持っているのか把握してからです。

 

●2:収納の奥に入っている「使っていないもの」

つくりつけ収納、タンスやチェスト、引き出し、食器棚など、どの家にもある「収納」ですが、片づいてない家はその使い方が間違っていることがほとんど。

「収納の中にものを収める」ということが目的になってしまって、収納の中は使わないものがいっぱい。逆に使うものが出しっぱなしになっていることも。

たとえば引き出しの中に、こんなものが詰まっていませんか?

・着心地が悪くて着ていないけれど、まだ着れる服
・いつか使うかもしれない試供品
・仕分けが面倒でそのままにしている書類
など…。

 

そもそも収納とは「使ったものを元に戻す定位置」であり、使わないものを入れる場所ではありません。使わないものが「使うものを入れる場所」を占拠しているわけですから、使うもの、暮らしに必要なものが出しっぱなしになり、「片づかない」となってしまいます。

だから「片づけよう」と思ったら床に散らかっているものをどうにかする前に、まず収納の奥の奥に入っている「持っていることすら忘れていた不要品」を家から追い出しましょう。

●3:「売るつもり」のものや「売るため」の箱や緩衝材

家の中を片づけたら出てくる不要品。そのままゴミにしてしまうのももったいない。

今は便利なフリマアプリもあるし、ただ捨てるより100円でも利益になればうれしいですよね。そこで「あとで売ろう」となりますが、日々の忙しさと出品のための写真撮影や計測などが億劫になってついついあと回しに。

こうして売りたいものの山が部屋の一角にでき上がってしまいます。さらにその隣には「発送に使えそう」なあき箱や、プチプチなどの緩衝材の山が。せっかく片づけようと思ったのに、部屋の中に不要品の山ができてしまったら本末転倒。

ポイントは「売りたいのか」「片づけたいのか」優先順位をはっきりつけること。
優先順位を決めずにいると、いつまで経っても不要品が家に居座ることになってしまいます。

「もったいない」のは売って得られるはずのお金なのか、ご自身の住環境なのか、考えてみれば自ずと答えは分かるはずです…!

 

●「片づかない家」を片づけるために必要なこと

なぜ片づけが大変なのかというと、それは単純に家の大きさ広さに対してものの量が多すぎるからです。

収納が増えれば増えるほどものも増えていきます。
収納を増やすことはできても、家を広げることはできません。

だから片づけが苦手であればあるほど、「不要品を家から追い出すこと」がいちばんラクなすっきり暮らしへの近道。

今日お伝えした3つのものは、どれも私が整理収納サービスに伺ったお客様の家に当たり前のようにあるものです。ぜひ片づけの邪魔になっている不要品を家から追い出してみてくださいね。