洗車にお湯を使うメリット、デメリット!お湯でする方が汚れは落ちる?
洗車にお湯を使ってもいいの?
洗車の時に使用することが多いのは、通常の水道水だと思います。夏でも20℃から30℃くらいの温度で、冬になれば水温が10℃を下回ることもあるでしょう。
水で行うことが多い洗車ですが、最近では温水の出る洗車場や温水を使った洗車機なども増えてきました。洗車時にお湯を使うと、どのような効果があるのか、考えていきます。
水の温度が高い方が洗浄能力は高くなる?
家庭用の掃除用具に高温のスチームクリーナーがあるように、水の温度が高くなると、その洗浄能力も高くなると感じている方が多いのではないでしょうか。
厳密にいうと、水自体の温度が変化しても、その洗浄能力に変化はありません。ただし、水の温度が高くなると、水の「密度」が小さくなります。
密度の小さくなった水は、同時に粘度も下がります。水温が10℃の水に対して、45℃のお湯の粘度は半分程度。見た目にはわかりにくいのですが、粘り気の少なくなった水は、より細かな部分まで浸透しやすくなり、汚れ落ちが良くなったように感じます。
お湯の温度に注意!熱すぎるとガラスが割れることも…
洗車でお湯を使う際、最も気を付けなければならないのは、その温度です。
車には鋼板(金属)以外に、ガラス、プラスチック、ゴムなど、様々な素材が使われています。その中には熱で変質するものや、熱で膨張・変形するものが含まれているのです。あまりに高温のお湯を使用すると、車を傷つけたり、場合によっては壊してしまったりする可能性があります。
洗車に適した水の温度は、高くても50℃。少し熱めのお風呂程度の温度が、洗車に適したお湯の温度となります。
特に、これからの冬季期間は、ガラスに対して気を使う時期です。外気温で冷え切ったフロントガラスなどに対して、高温のお湯をかけてしまうと、ガラスが熱膨張し、小さく傷がついていたり、弱くなったりしているところから割れてしまう恐れがあります。
冬の洗車時は、温水の温度に注意しながら、洗車を行いましょう。
鳥糞や花粉除去などはお湯を使うと落としやすい
先に挙げた粘度の変化はもちろん、汚れを柔らかくしてくれる温水は、洗車時に積極的に使用したいものです。
温水は、ボディのシミや腐食の原因となる鳥の糞など、乾燥して固まってしまった汚れを取りやすく、効果を発揮します。
また、来春には花粉の付着する時期が訪れます。花粉に対してもお湯の洗車はおすすめです。
花粉も車の塗装に大きな影響を及ぼす物質の一つです。花粉に含まれるたんぱく質のペクチンが、車の塗装に対して強固に付着し、浸食を始めます。これが、花粉によるシミに繋がるのです。
タンパク質は熱によって凝固します。通常、衣服などに絡みついたタンパク質は凝固させないように落としますが、車のボディのように繊維質ではなく、タンパク質が絡みつくことができない素材であれば、凝固させた方が綺麗に落とし切ることができます。
専門的な知識や技術が必要ですが、花粉の汚れやシミを落とす際に、専門業者がヒートガンや熱湯を使用することもあるのは、そういった理由からです。(※ヒートガンや熱湯は、自動車部品に悪影響を及ぼすこともあります。専門業者が知識と設備の整った場所で施工するものであり、一般ユーザーは真似しないでください。)
また、これからの冬の時期、洗車後に車を拭き上げようとしたら、水滴が凍り付いてしまったということもあるでしょう。こうした事態も、お湯を使うことで、ある程度防ぐことができ、冬の洗車を楽に行うことができるでしょう。
お湯の使用は、洗車を簡単かつ効果的にするものです。お湯の温度を間違わないように注意しながら、メリットを最大限に活用したいものです。
