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トヨタの象徴、新型に

数多く登場した2022年の新型車。

【画像】そのデザインに賛否両論【新型プリウスやクラウンなど「デザイン」が話題となった新型車】 全198枚

その中でも、特に大きな話題となったのは7月のトヨタの新型クラウン・クロスオーバーです。


新型トヨタ・プリウス

クラウンといえば1955年から続く日本を代表するセダン。

ところが、第16代目となる新型ではクロスオーバー、スポーツ(SUVクーペ)、セダン、エステート(SUV)の4種のバリエーションとなることになりました。

しかも、日本専用モデルでななく世界40か国で販売されるとも予告されました。まさに、クラウンの新時代の幕開けとなるフルモデルチェンジとなったのです。

同じく、トヨタの新型車で世間から大きな話題となったのが11月に発表された新型プリウスです。

プリウスは、「世界初の量産ハイブリッド」として1997年に初代が誕生して以来、ハイブリッドの代名詞的存在となるモデルです。

優れた燃費性能と先進性で、日本でも2010年代は何度も年間ナンバー1の販売台数を記録しています。

しかし、今やハイブリッドはめずらしくもなく、世の注目はその先の環境対応車としてEVに移りつつあります。

そんな状況下に第5世代のプリウスは、低く構えた精悍なルックスで登場。

しかも、高性能版のPHEVは加速性能もスポーツカー同等を実現しました。

エコでありながらもエモーショナル! という新しいプリウス像を提案しています。

復活の日産、変革のマツダ

トヨタ以外でも話題の新型車がいくつも登場しています。

中でも意欲的なのが7月に発売となった日産のエクストレイルです。注目点はエンジン。


日産エクストレイル

エクストレイルは、日産がeパワーと呼ぶ、シリーズハイブリッドをパワートレインとして搭載しています。

これはモーターで駆動して、エンジンは発電に徹するというハイブリッド方式です。

そして、そのエンジンとして日産は世界で初めて実用化した可変圧縮エンジン「VCターボ」を使用しました。

可変圧縮エンジンは、夢のエンジンとして世界中の自動車メーカーが何十年も前から挑戦するものの、実現化しなかったもの。

高出力でフレキシブルなエンジンということで、小排気量でも狙ったパワーが出せるためハイブリッドシステムの高効率化に貢献しています。

もう1つの意欲的なモデルは、マツダが6月より予約受注開始したCX-60です。

これはマツダが新たに「ラージ商品群」と呼ぶモデルで、新開発されたFRプラットフォームを使っています。

さらに、マツダはこれに搭載する3.3Lの直列6気筒のディーゼル・エンジンと48Vマイルドハイブリッド・システム、PHEVを新開発しています。

FFモデルを中心にコンパクトからミッドサイズのモデルを主力商品としていたマツダが、より大きく、より格上の商品群に挑戦することになったのです。

また、マツダはラージ商品群としてCX-60だけでなく、CX-70、CX-80、CX-90をリリースすることを予告しています。

日本には、今後、3列シート仕様のCX-80の導入が予定されています。

ミニバン御三家そろい踏み

2022年は人気のミニバンが数多く登場しました。

トヨタからは1月にノアとヴォクシーの兄弟車が発売されました。


トヨタ・ノア/日産セレナ/ホンダ・ステップワゴン    トヨタ/日産/ホンダ

そのライバルとなるホンダのステップワゴンは5月、日産のセレナは12月に発売されています。

ミッドサイズの人気ミニバンが3車(ノア&ヴォクシーで1車カウント)ともに同年に発売になることは、めったにあることではありません。

また、8月にはトヨタのコンパクトミニバンであるシエンタも新型が発売開始となっています。

どれも人気の高いモデルばかりですから、2023年はミニバンの売れ行きがさらに高まるはずです。

販売数こそ少ないものの注目度の高いのがスポーツカー。

2022年は日産からフェアレディZ、ホンダからはシビック・タイプRという2台が発売となっています。

フェアレディZは最高出力405ps、シビックタイプRは最高出力330psという驚異的なパワーを備える2台です。

ちなみにコロナ禍による生産停滞と受注集中の結果、残念なことに、現在(2022年12月時点)、フェアレディZの受注は一時停止に。シビック・タイプRは納車まで1年以上となっています。

世界的にEVシフトの声が高まっている状況ですが、こうした伝統的なスポーツカーの注目度の高さはいまだ衰えていないようです。

2022年は「EVの年」

2022年はEVの注目度がいつになく高い年だったともいえます。

そうした世相を象徴した新型車が、日産のサクラと三菱のeKクロスEVの兄弟車です。


日産サクラ(上)と三菱eKクロスEV。日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞した。

軽自動車規格のEVとして両車は6月より発売を開始。その評価は非常に高く、日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカー・オブ・ザ・イヤーという、日本に2つあるカー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞しました。

また、販売も順調で6〜11月の半年で、サクラは1万8319台、三菱eKクロスEVは3423台の販売を記録。

これは2021年の1年間で売れたリーフの1万843台を楽々上回る数字。EVのベストセラーとなっています。

また、海外ブランドのEVも話題になりました。

その筆頭が、ヒョンデのアイオニック5です。

2009年に日本の乗用車市場から撤退した韓国のヒョンデが13年ぶりに日本市場に復活。

EVであるアイオニック5と燃料電池車のネッソの2車種を5月より発売したのです。

さらには、7月に中国のBYDが日本市場に2023年から参入することを発表。

BYDは2021年1〜6月だけで約64万台のEVを販売した世界最大級のEVメーカーです。ヒョンデとBYDという新しいプレイヤーの登場は、今後の日本のEV市場の行方に大きな影響を与えることでしょう。

異業種もEV参戦 EVがアツい

2022年はトヨタにとって、新たにEVに力を入れる節目の年となりました。

2021年暮れにトヨタは「BEV戦略についての説明会」を開催し、EVに力を入れることを宣言しました。


トヨタbZ4Xはハブボルト問題で幸先悪いスタートに。    トヨタ

その電動車フルラインナップの第1弾となったのが5月に発売開始となったEVのbZ4Xです。

スバルとの共同開発で生まれたbZ4X(スバル版の名称はソルテラ)は、サブスクリプションサービスというスタイルでの販売も話題となりました。

ところが、発売直後の6月にリコール対象の不具合が発覚したため注文が停止に。10月に対策が施され、現在は注文再開となっていますが、なんとも幸先の悪いスタートとなってしまいました。

10大ニュースの最後となるのがソニーのEVです。

ソニーは2020年1月に北米開催のCESにてオリジナルのEVを発表して、大きな注目を集めました。

そのソニーが2022年1月のCESにてEV市場への参入を表明。

さらに3月にはホンダとEVにおける提携を発表。共同開発したEVを2025年に販売するとアナウンスしました。

ソニーのEVがホンダとのコラボで実現することになったのです。

また、2023年1月のCESでEVに関する新情報を発信も予告されています。何が発表されるのかに大注目です。