DAPチャレンジの優勝者たち

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今週は日本で開催される唯一のPGAツアーの大会、「ZOZOチャンピオンシップ」(10月13日〜16日)がアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ(千葉県)で開幕するが、その大会ウィークが始まる9日、同コースでPGAツアーとZOZOチャンピオンシップ大会事務局が特別後援する「DAPチャレンジ2022 U-15」(主催:ファーストティ・ジャパン、協賛:東京海上日動火災保険株式会社、株式会社第一成和事務所)が初開催された。
「DAPチャレンジ」は、『D(ドライブ)』『A(アプローチ)』『P(パット)』の3つの部門をポイント制で競い合う競技だ。
米国では2015年からマスターズ・ウィークが始まる日曜日にオーガスタ・ナショナルでDCP(ドライブ、チップ&パット)という大会が開催され、約6万人超が参加する全米予選を勝ち抜いたジュニアゴルファー男女80名が参加する。
そのDCPを模した日本バージョンとして創設されたDAPチャレンジは、ZOZOチャンピオンシップ・ウィークが始まる日曜日に大会の舞台アコーディア・ゴルフ習志野CCで決勝大会が開催され、有馬カンツリー倶楽部(兵庫)、真駒内カントリークラブ(北海道)、北谷津ゴルフガーデン(千葉)、大相模カントリークラブ(神奈川)の全国4か所の予選を勝ち抜いた30名のジュニアゴルファーたちが熱戦を繰り広げた。
D(ドライブ)は幅40ヤードのフェアウェイ内で計測し、飛距離に基づいてポイントを加算する。たとえば、150〜160ヤード以内なら10ポイント、200から210ヤード以内なら15ポイントとなり、300ヤード以上には最大の25ポイントが付与される。
A(アプローチ)はピンまで10〜15ヤード地点から寄せてホールまでの距離を実測。300センチ以上残ったら1ポイント、120〜180センチなら10ポイント、カップインしたら最大の25ポイントとなる。
P(パット)はグリーン上の指定場所(1.8メートル、4.5メートル、9メートル)から打ち、ホールまでの距離を実測。150センチ以上残ったら1ポイント、カップインしたら最大の25ポイントとなる。
持ち球は各部門ごとに一人3球ずつ。日ごろの鍛錬とその成果が試され、一球入魂でトライする勇気や思い切りの良さが求められるが、一番大きなモノを言うのはネバーギブアップの精神で食い下がるメンタルの強さだ。
年齢別・男女別の8つのグループ別に競われ、小学2〜3年男子は篠原桜司(145ポイント)、同女子は河井さらん(118ポイント)、小学4〜5年男子は小林豪兼(124ポイント)、同女子は高橋優奈(121ポイント)、小学6年〜中学1年男子は神永直輝(147ポイント)、同女子はゴヒーン・ソフィア(137ポイント)、中学2〜3年男子は佐々幸史朗(159ポイント)、同女子は千神桃(119ポイント)が、それぞれ初代チャンピオンに輝いた(敬称略)。
北神戸中学校(兵庫)3年生の佐々くんは261ヤードをかっ飛ばし、D部門で59ポイントを獲得。A部門は40ポイント、P部門はD部門を上回る60ポイントを稼ぎ、群を抜く勝利を飾った。「ポイント制は初めてだったけど、自信はあったし、楽しかった」。
町田第2中学校(東京)2年生の千神さんは「決勝はたくさんの人がいてカメラマンも多くて最初はすごく緊張した。自信は全然なかったけどアプローチで力を出せた。きれいなコースでドライバーを気持ちよく打てた」と夢見心地で勝利を喜んでいた。
自信の有無や優勝の受け止め方はそれぞれ異なっていたが、子どもたちが一様に喜んだのは、ZOZOチャンピオンシップ出場選手の1人であるC.T.パン(台湾)が練習の手を止めてDAPチャレンジの場に駆けつけ、ピンバッジを全員に配り、子どもたちと握手やサイン、記念撮影をしてくれたことだ。
PGAツアー選手を至近距離で眺めた子どもたちは「やっぱり本物は身長も体格もスゴイ。もっと自分もトレーニングしようと思った」「私も、もっと頑張ろうと思った」「ドキドキした」「ファンになった」等々、みな「何か」を感じ取っていた様子だった。
パン自身も「僕もこのぐらいの年齢のころ、こんなふうにジュニアのイベントに参加してドキドキしたり喜んだりした日々を思い出した。初心に帰ることができた」と、日本の子どもたちから、いい刺激をもらったことを喜んでいた。
第1回DAPチャレンジは、初開催ゆえに、送迎バスが渋滞に巻き込まれて競技開始が遅れるなどのハプニングもあったが、とにかく船出し、最後にはみんなが笑顔で何かしらの収穫を持ち帰ることができ、その意味では「大成功だった」と言えるのではないだろうか。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
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