世の中には、本来は動作しないはずのデバイスにゲームやOSを移植することに情熱を注ぐ猛者が存在し、過去には「妊娠検査キットでDOOMやBad Apple!!を再生する」「Apple WatchにWindows 95をインストールする」「トラクターの車載システムにDOOMを移植する」といった事例が話題となりました。新たに、フル3DFPSの元祖ともいわれる1996年発売のゲーム「Quake」をApple Watchに移植した猛者が登場し、実際にプレイする様子を撮影した動画も公開されました。

Quake 1 port to Apple Watch - YouTube

Apple Watchの画面をスワイプすると……



初代Quakeのアイコンが現れたのでタップ。



すると、Apple Watchの画面上でQuakeが起動しました。なお、画面上部にはCPUの処理速度や画面サイズが表示されているほか、右上には時計が表示されています。



画面が上にスライドしてゲームがスタート。画面下部には操作用のボタンが並んでいます。



「F」ボタンをタップすると画面中央下部に見える銃口から弾が発射され……



時計のリューズ(竜頭)に当たるDigital Crownを回すと銃口の角度が変わります。



床や天井にも銃口を向けることが可能。



「<」「>」ボタンをタップするとその向きに銃口が回転し……



「^」ボタンをタップすると前進します。Apple Watchのスピーカーからは銃声や足音もしっかりと聞こえています。



また、ゲーム画面をタップすると……



移動や方向転換がボタンではなく、Apple Watchのジャイロセンサーによる傾き検知で可能になります。



本体を左に傾ければ銃口が左を向き……



右に傾ければ右を向きました。



また、本体を奥に傾ければ前進、手前に傾ければ後退することも可能です。



敵に遭遇したので銃で応戦。



非常に小さな画面でのプレイになっていますが、うまくいけば敵を倒して先へ進むことができます。



単に起動するだけでなく、ゲームを遊ぶことも可能な移植になっていました。



なお、Apple Watch版のQuake「quake_watch」のコードは、オープンソースとしてGitHubで公開されており、MacとXcodeがあれば自分でビルドすることが可能とのこと。開発者のTomas Vymazal氏は、watchOS 8.6搭載のApple Watch Series 5で動作確認済みだと述べています。

GitHub - MyOwnClone/quake_watch: Quake 1 game port to Apple Watch

https://github.com/MyOwnClone/quake_watch

Vymazal氏がQuakeのApple Watch移植をソーシャルニュースサイトのHacker Newsで報告すると、「このような素晴らしい作品がリリースされると、無償で取り組んで最後までやり遂げる執念のモチベーションが何なのか、気になって仕方がありません」というコメントや、「これは本当にすごいです!必ずしも人間工学的ではありませんが、この小さなデバイスが持っているパワーと、人々が古典的な名作ゲームに抱く献身的な思いを感じます」と称賛するコメントのほか、「かつてQuakeをiPodに移植したことがある」という別の猛者からのコメントも寄せられていました。

Show HN: Quake 1 ported to the Apple Watch | Hacker News

https://news.ycombinator.com/item?id=32747067