日台相互理解の促進に尽力 歴史学者、李永熾さんに旭日中綬章/台湾
日台相互理解の促進に尽力 歴史学者、李永熾さんに旭日中綬章/台湾
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(台北中央社)2022年春の外国人叙勲で旭日中綬章を受章した李永熾(りえいし)元台湾大学歴史学部教授への叙勲伝達式が24日、北部・台北市内で行われた。台湾での日本近代史研究の発展や日台間の相互理解促進に寄与したことが評価された。
李氏は日本統治時代の1939(昭和14)年生まれ。50年代の台湾大学(台北市)在学中から独学で日本語を学び、60年代後半には東京大学大学院に留学した。台湾へ戻った後は、台湾大学で教壇に立ち、日本近代史研究の分野で多くの後進を育成。関連の論文を多数執筆した他、長年にわたり、学術書や川端康成らに代表される純文学、西村京太郎などの大衆文学の翻訳を手掛けた。
李氏に勲章を授与した日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表(大使に相当)は、李氏が留学した60年代は「日本の台湾への認識が浅い時代だった」とし「歯を食いしばって信念を貫き勉学に励んだ」と指摘。台湾では「実直に日本を見つめ、研究を続け、日本の歴史や文学をたくさんの台湾の人たちに大切に伝えてくださった」と語り、感謝の意を表した。
李氏は、日本の留学を通じて多くの出会いがあり、さまざまな考え方を学んだことに触れ「日本の先人たちから学んだものの重さは、言葉では伝え切れません」と語った。
(黄雅詩/編集:齊藤啓介)
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