変動幅大きく、多様なリスクへの対応が必要か? 外為オンライン・佐藤正和氏
日本銀行は、すでに日本国債を521兆円(2021年末現在)も保有しており、金利を引き上げると国債の価格が下がり、評価損が出てしまうことになります。日本政府も、国債の利払い負担が大きく上昇することになります。いわゆる「黒田ライン」を突破してしまった現在、今後の金融政策の行方に注目する必要があります。
――一方で、中国のコロナ対策で世界経済に影響が出ると言う見方もありますが?
その影響で、石油の消費量が減少するのではないかと「原油価格」も大きく下落。ロシアのウクライナ侵攻の行方と合わせて、今後は様々なリスクが世界を翻弄することになるかもしれません。
日本はGWによって、国内の金融マーケットは1週間近く断続的に休みとなります。FXでは海外市場がオープンしているものの、やはりある程度のリスクは覚悟する必要があるかもしれません。世界情勢を注意深く見守る必要があります。
――5月相場の予想レンジを教えてください。
5月に考えられるリスクには、米国の金利引き上げや中国のコロナ感染者数の拡大、ウクライナ侵攻によるインフレなど多種多様です。例えば、ロシア国債のデフォルトが顕在化するなどロシア関連のリスクもあります。ロシアが西側の経済制裁に対抗して予想を超えるような報復をしてくるかもしれません。そういう意味でも今回のGWは緊張感を持って、金融マーケットに立ち向かう必要があるのかもしれません。5月の予想レンジは次の通りです。
●ドル円・・1ドル=125円−131円
●ユーロ円・・1ユーロ=135円−141円
●ユーロドル・・1ユーロ=1.05ドル−1.09ドル
●英国ポンド円・・1ポンド=159円−165円
●豪ドル円・・1豪ドル=90円−94円
――5月の為替相場で注意すべきこととは?
4月もそうであったように、やはり為替市場のボラティリティが非常に大きい点に注意すべきです。現在では、1日に1〜2円も動いてしまうことがあり、どんなに円安が大きなトレンドだとしても、ドルをどんどん買い増していくような投資法はリスクが高い。
ある程度、円高が進んだところでは、こまめにドルを買って、こまめに利益確定をしながら利益を積み上げていく。そんなトレードが安全と言えるかもしれません。FXでは、思い込みに走らず、マーケットの動きを注視しながら細かなトレードをすることが基本です。(文責:モーニングスター編集部)。
