任期満了に伴い4月10日に投開票が行われる益子町長選挙に立候補を表明している元町議会議長の広田茂十郎氏(67)が22日、公約を発表しました。

広田氏は2007年に益子町議会議員に初当選して4期務め、15年から2年余り議長を経験しました。

公約は12項目にわたり、コロナ禍の今はイベント開催より生活再建政策に力を入れること、町が計画する15億円の図書館建設計画の見直し、狭い道路の改修といったインフラ整備などを掲げました。

特にコロナ禍の21年に行われたイベント「土祭(ひじさい)」に触れて、「3000万円の費用を生活支援に回すべきだった。イベントは行政ではなく住民の声から生まれるものだ」と述べ、町民の代表である議会と活発な議論を行って町民の声を生かすまちづくりを訴えました。

広田氏は前回選挙で現職町長の選対幹事長を務めました。袂を分かつことになった理由について「議会、町民の声が届くのかと思っていたが、そうではなかった。外にばかり目を向けるよりも地道に『町にあるものを生かす』町政を目指したい」と意気込みました。

益子町長選挙には、現職で5選を目指す大塚朋之氏(56)が立候補を表明していて、保守分裂の一騎打ちになる公算が大きくなっています。

益子町長選挙は4月5日告示、10日に投開票が行われます。