長野産ワインと車窓を楽しむ観光列車「北信濃ワインバレー列車」の旅

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こんにちは、漫画家&文筆家の「やすこーん」です。

今回向かった先は、長野県。長野電鉄が運行する、長野県産ワインが飲み放題の「北信濃ワインバレー列車の旅」に参加してきました。その後は湯田中温泉で、源泉かけ流しの温泉宿に泊まります。

お酒大好き、温泉大好きな私にぴったりの旅です。では、いってきます!

東京駅

北陸新幹線で長野へ

JR東京駅からJR長野駅までは北陸新幹線「あさま」で、約1時間50分の旅です。

長野駅に到着したら、長野電鉄に乗り換えです。

長野電鉄の改札前にはたくさんの特産物が売られていました。りんごやしめじ、お蕎麦など、長野の物産が並びます。これらの代金は、改札の駅員さんにお支払いします。

なんとものんびりした光景です。

長野電鉄 長野駅

北信濃ワインバレー列車に乗車

しばらく待つと列車が入線してきました。通常は定期の特急列車として運行されている特急車両「ゆけむり」の一部が、「北信濃ワインバレー列車」になります。

車両は、小田急電鉄の元ロマンスカー「HiSE」として使われていた車両です。

車内ではテキパキとワインバレー列車の準備がなされていました。

3号車のワインバレー列車車両

ワインバレー列車のロゴの入った座席カバーやカーテンが、高級感を醸し出しています。

座席はボックス席を使用します。車両の中ほどにワインカウンターがあり、おかわりはそこにグラスを持っていきます。

ワインカウンター

北信濃ワインバレー列車では、長野県内のワイン6〜8種類が飲み放題です。この日は、 長野県内4カ所のワイナリーの赤ワイン4種と白ワイン3種、巨峰ジュースが用意されていました。

ウェルカムドリンク

ウェルカムドリンク(軽めの白ワイン)を飲んでいたら、列車が出発。

約1時間半のワインバレー列車の旅が始まりました。

ワインバレー列車はおつまみにお弁当もついてきます。「のんびりべんとう」と名付けられたお弁当を開けた途端、華やかで「わあ!」と思わず声を上げてしまいました。

のんびりべんとう

長野駅発の下り列車で提供されるのは、長野の老舗ホテル・犀北館のレストランDelica鐵扇(デリカテッセン)製。信州産のハムや小布施の卵のサンドイッチ、エビフライとカニクリームコロッケ、彩野菜コンソメテリーヌ、トマトとモッツァレラチーズのピンチョス、信州きのこと鶏肉のフリカッセ、イタリアンオムレツ、フルーツ。どれも本当においしそうです。

しばらく走ると、千曲川(信濃川)が見えてきました。列車は景色のよい村山橋で一時停止してくれます。この村山橋は、全国的にも珍しい鉄道と道路が併用する橋で、すぐ横を車が走り抜けていきます。

この日はお天気がよく、車窓の景色を見ながらワインを飲むのにちょうどよい陽気でした。街中を抜けると、どんどん空が広くなっていきます。

ウェルカムドリンクの「たかやしろファーム&ワイナリー」の「ソーヴィニヨン ブラン」のあとは、「楠ワイナリー」の同じく「ソーヴィニヨン ブラン」を飲んでみました。同じ長野県でも、やはりワイナリーによって味も風味も違います。前者はやや辛口で、ウェルカムドリンクにぴったりの、飲みやすい味。後者は、青りんごのような風味を感じる、すっきりとした飲み口でした。

小布施駅で運転士さんや車掌さんと記念撮影

途中の小布施駅では20分ほど停車します。列車内にお手洗いはないので、こちらでお手洗いを済ませておきましょう。記念撮影の時間も十分にあります。

小布施駅の構内には「ながでん電車の広場」があります。

小布施駅「ながでん電車の広場」

かつて長野電鉄で走っていた2000系が保存されていて、見学することができます。

その形状とカラーから、愛称「りんご電車」とも呼ばれていました。一部、中にも入れます。

小布施駅を出発してからは、赤ワインを頼みました。赤ワインは、「Cantina Riezo(カンティーナ リエゾー)」の「チャオ チャオ ロッソ」、「たかやしろファーム&ワイナリー」の「カベルネソーヴィニヨン&メルロー」、「St.Cousair(サンクゼール)」の「長野ルージュ」です。

提供される赤ワイン

Cantina Riezo(カンティーナ リエゾー)のチャオ チャオ ロッソは、やわらかめの軽い赤で、食事と共に飲むのにぴったりです。たかやしろファーム&ワイナリーのカベルネソーヴィニヨン&メルローは、最初は渋みを感じましたが、少し時間を置いて飲むと、バランスのよい味になりました。St.Cousair(サンクゼール)の長野ルージュは、果実味も感じられる重めの赤で、個人的には一番気に入りました。こうして飲み比べができるのも、ワインバレー列車の楽しみです。

楽しい時間はあっという間に過ぎて、列車は終点の湯田中駅に到着しました。運転士さんやアテンダントさんにお礼をいって、宿に向かいます。

一茶のこみち美湯の宿

一茶のこみち美湯の宿

温泉街の入り口

宿までは湯田中駅から送迎(1日前までに要予約)もありますが、温泉街を歩いてみたかったので、徒歩で向かいました。10分ほどの道のりです。

今日お世話になるお宿は「一茶のこみち美湯の宿」です。高台に立っているので、どのお部屋からも湯田中温泉街や夜間瀬川、北信岳などの景観を望めます。

今回は、このお宿で一室しかないという「一茶の間」に泊まりました。露天風呂付きの洋室で、お部屋の入り口も特別感があります。まるで離れにきたようです。

素晴らしいとしかいいようのない、専用の露天風呂がこちら。

お部屋でゆっくりした後は、夕食です。

夕食で目を引いたのは、原木栽培のしいたけ。

これが一人に1つずつあるのです。

手でもいで、網で焼いて食べてみると、とても香ばしくておいしい。原木は、お土産に持って帰ってもよいそうです。ほかにも信州プレミアム牛ステーキやニジマス焼き、とろろそばなど、地元の食材をふんだんに使った創作和食が並びました。

ステーキは口に入れると脂がとけて甘みも感じる極上のお肉。ニジマスは身がふわふわでやわらかく、川魚の臭みもなくて美味しかったです。

デザートは場所が変わり、8階の食事処から3階フロント横のラウンジにて提供されました。

一口サイズのものが数種類。味の違いを楽しめて、食事の締めにちょうどよかったです。少し照明を落としたラウンジは、気分も変わり、デザートをいただくのにぴったりの雰囲気でした。

夕食の後は、大浴場へ。源泉かけ流し100%の大浴場が2つあり、深夜に男女が入れ替わります。

大浴場(内風呂)

それぞれの大浴場には露天風呂もあります。

大変広く、眼下の景色を見下ろせる場所にありました。

その上、源泉かけ流し100%! 弱アルカリ性単純温泉で温度がちょうどよく、長くゆったり浸かっていられます。

素晴らしい景色を眺めながら湯船に浸かる……最高のひとときです。

ゆったりとしたお部屋でよく寝た翌朝は、雪が降っていました。それを眺めつつ、またお部屋の露天風呂で朝風呂に入ってから朝食をいただきました。贅沢な時間を過ごせました。

湯宮神社

大きな岩が動かせる!? 動き岩

宿をチェックアウトして、湯田中駅へ。途中にある、湯宮神社に立ち寄ります。

湯宮神社

お参りをしてから、裏山にある「動き岩」まで登ってみました。徒歩3分ほどですが、山道なのでご注意を。

動き岩は「ある一点を押すと動く」といわれているらしいです。私も押してみましたが、びくともしませんでした。

動き岩

信濃竹原駅

長野電鉄・信濃竹原駅へ

湯田中駅から3駅目にある信濃竹原駅で下車します。

信濃竹原駅

1927年開業した駅舎が当時のまま残っています。現在は駅舎内には入れませんが、古いホーロー看板などが当時をしのばせますね。

信濃竹原駅から徒歩5分ほどにある夜間瀬川橋梁へ向かいます。こちらは長野電鉄の撮影スポットとして有名です。

夜間瀬川橋梁にて列車通過

時刻表を確認していったら、ちょうど特急ゆけむりが通る時間でした。雪の降る寒い中、待ったかいあり、しっかりと写せました。

信濃竹原駅

特急「スノーモンキー」で長野駅へ

信濃竹原駅から普通列車に乗車し、信州中野駅で特急列車に乗り換えて長野まで戻ります。ちなみに長野電鉄では、特急料金はどこまで乗っても100円です。

信州中野駅にやってきたのは特急「スノーモンキー」!

スノーモンキーには、1編成に1室だけ、個室があります。この日は空いていたので、長野まで個室に乗ることにしました。個室は4人までOK、人数にかかわらず1室1,200円です。

特急スノーモンキーの個室

スノーモンキーは、元はJR東日本で成田エクスプレスとして運用されていた車両です。昨日乗った特急ゆけむりは、元は小田急ロマンスカーでした。引退した車両たちが地方で元気に走っていてくれるのを見ると嬉しくなります。そういった車両たちを訪ねる旅もおもしろいでしょうね。

大きな窓からのんびりした景色を眺めると、雪はいつの間にか止んでいました。

今回乗った長野電鉄のワイン列車。ワインが飲み放題という列車はなかなかないので、私のような飲兵衛にはありがたい限りです。おいしいお弁当をいただきつつ、景色を眺めつつと、贅沢な時間を過ごせました。飲んだ後に、終点の湯田中温泉でゆっくり……というのも最高のコースだと思います。温泉も肌に合う泉質で、リピートしたい列車旅になりました。

東京駅

掲載情報は2022年2月14日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。