By Magnus Kjaergaard

サメやピラニアなど、魚類の中には鋭い歯を持っている種が多く存在しています。そんな歯を持つ魚類の中でも北アメリカの西岸に生息するキンムツは非常に多くの歯を持っており、新たな研究によって「ものすごい勢いで歯が抜け落ちる」ことが判明しました。

The moment of tooth: rate, fate and pattern of Pacific lingcod dentition revealed by pulse-chase | Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences

https://doi.org/10.1098/rspb.2021.1436

This fish has 555 teeth … and it loses 20 every day | Live Science

https://www.livescience.com/pacific-lingcod-teeth

キンムツは北アメリカ西岸の岩礁地帯に生息する魚種で、1mを超える体長まで成長する肉食の魚です。



By Charles Hendron

また、キンムツは鋭い歯を持っており、以下の画像のように獲物にかみついて捕食しています。



By IGTaylor

キンムツの骨格を確認すると、アゴに無数の歯が生えていることが分かります。サウスフロリダ大学生物学部の研究チームは、このキンムツの骨格を詳細に観察して「歯の本数」や「歯が抜け落ちる頻度」を調査しました。



By Fastily

20匹のキンムツを対象に肉眼で観察できるサイズから顕微鏡でしか観察できないサイズまで、全ての歯を数えた結果、20匹から1万本以上(1匹当たり約555本)の歯を確認できたとのこと。加えてキンムツの歯が1日当たり20本抜け落ちることも観察されました。

また、研究チームの一員であるカーリー・コーエン氏によると、キンムツにエサを与えた場合と与えなかった場合で歯が抜け落ちる本数に変化は見られなかったとのこと。コーエン氏は「エサを与えても、歯が抜け落ちる本数は増加しませんでした。では、歯が抜け落ちる理由は何なのでしょうか?」と、キンムツの歯が抜け落ちるメカニズムの解明に意欲を見せています。