上海は、日本人にとって住みやすい都市として知られており、日本人のコミュニティーが形成されてきた。しかし近年、帰国する日本人も増えているという。(イメージ写真提供:123RF)

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 上海は、日本人にとって住みやすい都市として知られており、日本人のコミュニティーが形成されてきた。しかし近年、帰国する日本人も増えているという。中国メディアの百家号は22日、上海に長く住んでいる日本人が「帰国したくなる3つの理由」があると紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、これまで上海が日本人を引き寄せてきた魅力を紹介した。中国のなかでも群を抜いて豊かな都市で、生活水準が高く、女性を大切にする文化もあって居心地が良かったのではないかと推測している。ではなぜここにきて、上海に長く住んでいる日本人が帰国したがっているのだろうか。

 1つ目の理由は「住居費の高騰」で、家を買うにしても賃貸にしても住居費だけで給料が消えてしまう悩みがあるとした。上海のマンション価格は東京より高いと言われている。2つ目は「過酷な労働条件」のためで、上海でも中国のほかの都市と同じく、「996」と呼ばれる朝9時から夜9時まで週に6日働く働き方が普通になっていると紹介した。

 3つ目は「物価が高い」ことだ。給料が高くても物価も高いので、手元にお金が残らないという。上海などの一線都市では平均収入が上がっているが、それでも家賃をはじめとする物価が高く、お金が残らないうえに「996」となれば、「日本に帰りたくなる」のも理解できることだ。

 中国人の目線から見ればこうした理由が思いつくのだろうが、日本人が離れている実際の原因は、上海が変わってしまったことにあるのではないだろうか。上海だけでなく中国全体が今変化の時を迎えており、豊かになった反面かつての独特な魅力が失われてしまった、という見方もできそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)