マイナポイントに選べるクレジットカード・デビットカード

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 総務省が実施している、マイナンバーカードを活用したキャッシュレス・ポイント還元事業「マイナポイント」のややこしいポイント付与の条件を単純化すると、普段は現金やクレジットカードで支払っている買い物の一部(合計2万円分)を、指定の電子マネー、プリペイドカード、スマートフォン決済サービス、クレジットカード、デビットカードでの支払いに置き換えたら、もれなく1人5000円相当をあげます、というシンプルな内容だ。

 マイナポイントの申し込み手続きは、NFC搭載スマートフォン(iPhone 7以降など)と、自治体窓口や一部の銀行・家電量販店などで展開する「マイナポイント手続スポット」で可能。自治体の特設窓口なら、ポイント還元を受けたいキャッシュレス決済サービス名を決め、マイナンバーカード受け取り時に設定した利用者電子証明書の暗証番号(数字4桁)と、キャッシュレス決済サービスのID・ポイントナンバーなどの必須項目を伝えれば、ほぼスタッフお任せで完了する。

 マイナポイントを申し込める電子マネー(含む交通系電子マネー)は、Suica、ICOCA、SUGOCA、nanaco、WAON、楽天Edyなど。PASMOも対応していたが、マイナポイントの当初の終了期限(21年3月末)とともに受付を終了した。

 プリペイドカードはKyash、Aoca(クスリのアオキ)、おさいふHippo(クリエイトエス・ディー)、コーナンPay(コーナン商事)など。さまざまな電子マネー付きプリペイドカードのごく一部のみ対応している。

 最も身近で選びやすいのはコード決済(スマートフォン決済サービス)だろう。PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ、メルペイ、FamiPay、LINE Pay、ゆうちょPayと、主要サービスは全て対応。おすすめは、掲載済の記事を参照していただきたい。

https://www.bcnretail.com/market/detail/20210817_239518.html

 迷ったら確実に期間中に2万円以上使うクレジットカード、デビットカードをおすすめしたい。なお、一部のクレジットカード会社に限られる。具体的にはオリコカード、エポスカード、dカード、三井住友カード、au PAYカード、JCBカード、楽天カード、イオンカード、セゾンカード/UCカードなど。

 マイナポイントは二度の延長を経て、21年12月末まで、合計15カ月間となった。さらなるキャッシュレス決済の普及・利用促進に向け、22年以降、より利用しやすくお得な新しいキャッシュレス普及事業の実施を要望したい。(BCN・嵯峨野 芙美)