ノバク・ジョコビッチ【写真:Getty Images】

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選手の濃厚接触について英公共放送「BBC」が苦言

 男子テニス世界ランク19位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が新型コロナウイルスに感染したことを自身のインスタグラムで報告した。同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)主催のチャリティトーナメントに参加していた。英公共放送「BBC」はソーシャルディスタンスなどコロナ対策が講じられなかった大会運営とともに、ジョコビッチら選手がナイトクラブでリンボーダンスを興じるなどの“濃厚接触”を行っていたことに苦言を呈している。

 ディミトロフは自身のインスタグラムで黒マスク姿の写真を公開し、新型コロナ感染を告白。「ここ数日で接触した人たちには検査を受けて、必要な予防措置を取ってもらいたい。迷惑をかけてしまい本当に申し訳ない。今帰宅し、回復に努めます」とメッセージを綴っている。

 ディミトロフはジョコビッチ主催の慈善大会「アドリア・ツアー」に参加していたが、棄権。21日の決勝戦は打ち切りとなった。1週目のセルビアでの大会は観衆4000人、2週目のクロアチア・ザダルで行われた大会にも数千人が詰めかけていたという。「BBC」のテニス担当、ラッセル・フラー記者は新型コロナ禍で行われた大会と、選手の動向に疑念を示している。

「握手もあれば、ハグも行われた。彼らは緊密で、サッカーやバスケットボールも行なった。1週目の終わりにはベオグラードのナイトクラブでリンボーダンスも踊っていた」

 海外メディアも報じていたジョコビッチ、ディミトロフ、アレクサンダー・ズべレフ、ドミニク・ティエムら参加選手の濃厚接触ぶりをフラー記者は指摘。「観衆は主催者から歓迎されたからと言って、アドリア・ツアーのために各地から参加した選手がソーシャルディスタンスを放棄してもいいというわけではない」と苦言を呈している。8月に開催予定のグランドスラム、全米オープンに向けた不安材料と分析していた。(THE ANSWER編集部)