【露木 幸彦】年収500万円夫とあっさり「離婚」した子持ち妻の「ヤバすぎる行動」 あまりに非常識的すぎる…

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夫婦の離婚問題に「異変アリ」…!

最近、女性の男性化、男性の女性化が進んでいる。そんなふうに感じたことはありませんか。

私は15年間にわたり夫婦の離婚相談を受けていますが、特に子どもの親権を決める場面で男女の逆転現象を目撃することが多いです。

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夫婦の間に未成年の子どもがいる場合、夫と妻のどちらが親権を持つのかを決めなければ離婚届は受理されません。

海外では離婚しても元夫と元妻が協力して子どもを育てると「共同親権」を採用している国も多いですが、日本では「単独親権」が原則。片親が1人で大半の育児を引き受ける形です。

私が夫婦の離婚相談を始めた最初の10年間は、父親と母親のどちらが親権を持つのかで揉めるケースがほとんどありませんでした。「どうせ無理でしょ? じゃあ、そういうこと(妻が親権者)で」という感じで最初から親権をあきらめる父親ばかりだったからです。

残された問題は妻が親権を持つという前提で養育費を毎月いくらにするか、学資保険の契約者を変更するか、1ヵ月に何回、子どもを会えるのか……といったこと。例外として「とにかく妻の言いなりになりたくない」という一心で「俺が親権を持つ!」と言う男性相談者もいましたが、本当に子どもを引き取って育てたら、お金、時間、体力をどのくらい失うのか……十二分に検討していないパターンが多かったのもまた事実です。

結局、父親が子どもの親権を持つケースというのは、母親が子どもを置いて家を飛び出し、そのまま離婚に至り、他に引き取る人がいないから、なし崩し的に父親が子どもを暮らす場合というのがほとんどであった気がします。

一方、最近の5年間は、様相が一変しています。

あまりに「非常識」すぎる妻

本気で子どもの親権獲得を目指す父親が現れるようになっているのです。

今回の相談者・悠馬さんもその1人です。

<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名)>
夫 大塚悠馬(46歳)会社員(年収500万円)☆相談者
妻 大塚朱里(44歳)会社員(年収500万円)
子 大塚隼馬(15歳)中学生

「あいつと一緒にいたら、命がいくつあっても足りませんよ!」

悠馬さんは凄い剣幕でまくし立てますが、最終的に離婚を決めたきっかけは息子さんが行方不明になったとき、妻の態度があまりにも非常識だったことが原因だったといいます。

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息子さんは平日、遅くとも18時30分には帰宅するのですが、その日は20時になっても戻らず。以前、息子さんにスマホを持たせたところ、夜通しでネットサーフィンをし続けてほとんど徹夜状態で朝をむかえることが多かったので、息子さんからスマホを取り上げた経緯があります。今回ばかりはスマホを持たせていないのが裏目に出ました。

悠馬さんは慌てて学校の担任、部活の顧問、同級生の親に電話をかけたのですが、知らぬ存ぜぬという感じ。帰路にあるコンビニに顔を出し、息子さんの特徴を伝えたのですが、心当たりがないという反応ばかりでした。

一方、そんな時に妻はどうだったのでしょうか?

テレビで韓流ドラマを流し、両手でスマホを操作し、友達とLINEに興じるばかり。「そのうち戻ってくるでしょ?」と他人事のようにそっけない言葉を返してきたのが、悠馬さんとしてはどうしても許せなかったと言います。

妻の逆上

それでも気がかりな悠馬さんは、とにかく息子さんの安否が気がかりなので最寄の警察署へ出向こうと家の玄関へ向かったところ、まさに玄関で靴に足を入れるタイミングで、なんと妻が逆上したというのです。

「いい加減にして。あんたはいつも過保護なのよ。隼馬は何歳だと思っているの」

驚きながらも悠馬さんは言い返したそうです。

「最近は女児だけでなく男児が誘拐される事件も増えているんだぞ。万が一のことがあったら、取り返しがつかない」

悠馬さんはそう反論したのですが、結局、心配は杞憂に終わりました。21時過ぎに息子さんが平然と帰宅。そして息子さんは何も言わず、自分の部屋に籠ったというのです。

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それにしても、そんな時間まで息子はどこで何をしていたのでしょうか。というのも、息子さんは遊び歩くお金を持っていません。1ヵ月のお小遣いは3,000円ですが、小遣い帳を見ると、小遣い支給から1週間以内にすべて使い切っていたからです。

不信に思った悠馬さんがその後に自分のクレジットカードの明細を確認したところ、息子が行方不明になった日、映画館やスーパー銭湯で計3000円ほど決済された履歴が出てきたのです。

どうやら息子さんは悠馬さんの財布からクレジットカードを抜き取り、ショッピングモールで映画を鑑賞し、スーパー銭湯を満喫していたようなのです。

もちろん、店頭に現れたのが中学生でクレジットカードを提示したら、店員が怪しむでしょう。しかし、息子さんはショッピングモールまでの電車賃、映画の鑑賞料、スーパー銭湯をそれぞれの券売機で購入したので、難なく入場できていたようです。カードの4桁の暗証番号を誕生日に設定していたのは迂闊でした。

しかし、悠馬さんが頭にきたのはそんな息子さんの散財ではなく、何よりあの時の妻の態度でした。

妻は「離婚届け」に名前を書いた。しかし…

「息子に何かあったらと考えると胸が張り裂けそうです。能天気すぎるんですよ。あいつには任せられないって思いました」

悠馬さんはそう言いますが、あくまで夫婦が結婚している間は共同親権です。悠馬さんだけでなく妻も親権を持っています。

一方、夫婦が離婚すれば、どちらか一方だけ親権を持つ「単独親権」に切り替わります。悠馬さんは自分が妻の標的になるのは我慢できても、息子さんが標的になるのは我慢できませんでした。

とはいえ、妻から親権を剥がすには離婚するしかありません。そこで悠馬さんは、「お前の存在は隼馬のためにならない。これからは僕が育てていくから」と離婚を切り出したのです。

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もちろん、妻にとってまったく想定外の展開なので開いた口がふさがらないという感じで「考えておくから」と言うばかり。

そこで、悠馬さんは「離婚しないなら過去のことを認めて、謝ってくれよ!それから、どうやってやり直すのか。言葉や態度、行動をどう改めるのかも考えてくれよ」と追及したそうです。

すると、どうでしょう。

妻は離婚を拒否すれば「まだ悠馬さんに未練がある」と思われるのを嫌がったのか、「好きにすればいいじゃないの!」と半ば投げやりな感じで、なんと離婚届に自分の住所、名前を記入したというのです。

しかし、問題は親権です。悠馬さんには、ここからとてつもなく大きな試練が待ち受けていたのです――。

中編はこちら→『年収500万円の「働く妻」が、夫とも息子とも「別れる」と決めたワケ』