往路で利用したTWay航空。乗客には、夏休み中の学生と思しき若い女性のグループが目立ち、ほぼ満席の状態だった

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 過去最悪レベルにまで悪化した日韓関係。韓国への渡航をためらいたくなるほどだが、実際は航空券代の下落やウォン安により、韓国旅行のベストタイミング。そこで反日感情が渦巻く、韓国ソウルで爆買いツアーに出かけてみた!

◆成田〜ソウルが約6000円。韓国に爆買い日本人が増加中!?

 悪化の一途をたどる日韓関係。連日メディアは、韓国での日本製品の不買運動や「NО安倍デモ」の模様を報じ、「反日感情の高まり」を伝えている。

 そんななか、今年8月には日本人観光客の女性が、ソウルで韓国人男性に髪をつかまれ、引き回されるなどの暴行事件も発生。日本のネット上で「こんな時期に韓国に行くのはバカだ」とバッシングする声すら上がった。

 こうした日韓関係が戦後最悪と言われるなか、実は訪韓日本人客は増加している。韓国観光公社が発表した韓国観光統計によれば、7月の訪韓日本人客は、中国人に次いで多い27万4830人(前年同月比で19.2%増)に上る。

 航空券予約サイトを調べてみると、成田発インチョン空港行きの片道が約5900円。ほか日本の都市とソウルを結ぶ便は軒並み激安で売られていた。

<各都市からソウルまでの航空券代(片道)>
東京→ソウル  5900円
大阪→ソウル  4530円
福岡→ソウル  5260円
名古屋→ソウル 4190円
料金は9月10日時点でネット上で購入可能な最安値。移動費だけを考えれば、国内旅行よりも断然安く韓国に行くことができる。

 しかも、翌日出発など日程が迫ったものや、週末出発などでも片道8000円ほどである。もはや東京〜大阪間の長距離夜行バス並みの安さとなった韓国行きの航空チケットについて、旅行代理店関係者が次のように明かす。

「不買運動の一環で、日本への旅行を控える韓国人が増えていることから、日本と韓国を結ぶ路線は座席が売れ残り気味。各航空会社が、価格を抑えて在庫をさばいている。ただ、こうした状況が続けば航空会社も便数を減らしたり、使用機を小型のものに替えたりといった調整を行う。行くなら今でしょ、といったところです」

 さらに、過去6年で最低水準のウォン安も進行。前年同月比でみれば、ウォンは対円で10%以上も値を下げており、かなりお得になる計算だ。

 この好機を逃すのはもったいない! ということで、記者もウォン安で爆買いすべく韓国へ飛んだ。

◆反日感情などどこ吹く風!? むしろ歓迎する声も

 韓国に行く前にチケットとホテルを予約。成田発インチョン空港行きのTWay航空というLCCが6600円、帰りはチェジュ航空で7500円と合計1万4100円だった。ホテルはインチョン空港近くの1泊9000円の宿を予約したが、それでも2泊3日の韓国旅行で3万2100円は安すぎる。狭い、深夜着、不便などLCCのデメリットはあるが、十分に我慢できるレベルだ。

 そうこうしながら無事に韓国に到着し、まず向かったのは日本人観光客も多い明洞。日本人とバレたら罵声を浴びせられ、危険な目に遭うのでは……と思いきや、「日本人いらっしゃ〜い」とみな気さくに声をかけてくる。反日感情などどこ吹く風と変わらぬ日常が広がっていた。かつて東京に住んでいたことがあるという路上でステーキ屋台を営む40代の韓国人男性はこう話す。

「日本人はここ最近、むしろ増えていて、歩いている外国人の半分は日本人だよ。以前は中国人が7割だったけど、THAAD配備で激減したよ。そういう意味では、今は日本人が一番のお客さん。爆買いツアーしに来た? 一部の韓国人が不買運動とかしてるけど、バカだよね。その点、あんたはエラいよ。ありがとう」

 日本製品のあからさまな不買運動をしているのはソウル中心地よりも地方都市。NO安倍のデモも大統領府周辺など一部のエリアだけだという。