「内部がこうもガタついていては…」W杯開催国ロシアの国営放送が西野ジャパンをバッサリ!
そんななか、開催国ロシアの大手メディアが日本代表の組み込まれたグループHのプレビューを展開した。ロシア国営のニュース専門局『Russia Today』が運営するスポーツサイトで、「グループHは競争力が高く、もっともタイトで実力が拮抗」と題している。だが、その見出しに該当するのはポーランド、コロンビア、セネガルの3か国。日本は蚊帳の外で、「3強1弱」と断じているのだ。
「ポーランド、コロンビア、セネガルの3か国はいずれも野心的でアグレッシブ。どこが抜け出すかが読みづらいのがこのグループHだ。とりわけ彼らの攻撃力は凄まじく、その度合いを競い合うグループと見てもいいだろう。残念ながら日本はそれ以前の問題を抱えている。日本サッカー協会を含めて内部がこうもガタついていては、評価が厳しくならざるを得ない」
1か月前にヴァイッド・ハリルホジッチ監督が更迭され、西野朗政権が新たに発足した。同メディアは日本代表チームを取り巻く環境には依然として疑心暗鬼がそこかしこにあり、ファンやサポーターの信頼を勝ち得ていないと見ている。そしてなによりも新監督の準備期間の短さを不安要素に挙げ、このタフなグループを勝ち抜くのは酷だと論じるのだ。
「政権交代に踏み切ったものの、タイミングを考えれば、スムーズに運ぶはずがない。ニシノ監督は5月末まで1試合も指揮を執れないわけで、そのガーナ戦の後も、スイス戦とパラグアイ戦しか準備に費やせないのだ。前任のハリルホジッチは創造性にあるシンジ・カガワ(香川真司)、ケイスケ・ホンダ(本田圭佑)らをメンバーから外し、より機動性があり、フィジカル面に秀でた選手を優遇することで、たびたび日本メディアの批判を浴びていた。彼自身の戦術的フィロソフィーを追求しての判断だったが、ニシノは異なるセレクションを敢行している。ふたたび知名度のある選手たちを集め、経験を重視したメンバー構成となった。それも致し方ないだろう。短い準備期間で新たな戦術など模索できないのだから」
そのうえで、日本のグループリーグ突破は厳しいとジャッジする。
「ホンダ、カガワ、さらにはレスター・シティのシンジ・オカザキ(岡崎慎司)も帰ってきた。経験値の高いアタッカーが揃っており、前線は相手ディフェンス陣を困らせるに十分だろう。しかし、チームとしてどこまで機能するかは未知数だ。不穏な空気を払拭できなければ、早々と帰国の途に着くことになる」
キーマンに挙げたのはふたりの重鎮だ。攻が香川、守が吉田麻也である。
「日本の攻撃の中軸を担うべきカガワは、23名に選ばれて然りだろう。迫力に乏しい日本の攻撃に違いをもたらせる数少ないタレントである。チームにとってより重要なのは、マヤ・ヨシダの出来かもしれない。サウサンプトンの守備者がいかに日本のディフェンス陣を束ねられるか。そして彼自身、ポーランドのロベルト・レバンドフスキ、コロンビアのラダメル・ファルカオ、セネガルのサディオ・マネとどう対峙していくのか。ヨシダを中心としたディフェンス陣が襲いかかってくる強力なアタッカーたちの力を減退させ、高質な仕事を遂行できなければ、日本に勝機は訪れないだろう」
かなりの先入観があり、過小評価されている感は否めないが、開催国ロシアはおおむね日本に対して似たインプレッションを抱いているのかもしれない。下馬評を覆す快進撃を決め込むためにも、ファーストステップとなる5月30日のガーナ戦で光明を見出したいところだ。

