爆発するのはGalaxy Note7だけじゃない!?山手線で発煙事故もあったモバイルバッテリー

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「Galaxy Note7」は、日本では発売されなかったため、あまり話題にはなっていない。
しかし「Galaxy Note7」は、発火や発煙も含めた爆発事故が相次ぎ、9月にリコールされた。当初は対象製品の交換だったが、現在は全製品の回収かつ販売停止となっている。

海外では今でも回収作業が続いており、未だに使い続けている人への対策として一部地域では通信の遮断や強制的に電源が入らないようにするなどの強い措置も取られている。

一方、このGalaxy Note7の爆発の問題は同モデルだけではなかった。
スマートフォン(スマホ)などの電子機器での発火・発煙といった事故がクローズアップされている。実際に、ほかの多くの製品でも発火・発煙していることがニュースで伝えられているのだ。

スマホでは、日本でもベンチャーメーカーのアップ・キューが販売している「UPQ Phone A01X」が9月22日に沖縄で本体および周辺を焼損する火災を発生させたとして消費者庁が報告しており、消費者庁とメーカーが協力して原因を特定しようと努めている。


スマホと比べて発生件数が多いのが、スマホなどの周辺機器として人気のモバイルバッテリーだ。
先日12月4日にもJR山手線の車内にて焦げたモバイルバッテリーが見つかり、乗客が非常停止ボタンを押すというトラブルが起きている。

幸いけが人はいなかったが、このトラブルの影響でその後の列車4本に最大15分の遅れが発生するなど、約4000人に影響が出たとJR東日本は発表している。

スマホの爆発事故の原因は、リチウム電池が起因することが多く、同じリチウム電池を搭載し、スマホよりも製品の品質管理が緩いモバイルバッテリーの事故発生率が高いと思われる。

日本でも毎週のように発火や発煙などの焼損事故が起こっており、Galaxy Note7のようにリコールとなった製品も出ている。
ハックが輸入したモバイルバッテリー「ギガバンク10000mAh(HAC1078)」と「パワーバンク10400mAh(HAC1182)」はそれぞれ1400台と1800台が回収となっている。

株式会社ハックが輸入したリチウム電池内蔵充電器のリコールが行われます(製品回収・返金)(METI/経済産業省)

スマホでもモバイルバッテリーでも、利用者が普通に使っている範囲では、発火などを起こさないように気をつけられることはほぼない。
しかし、落としたり、強い衝撃を加えたり、内部を水濡れさせてしまったりといった故障につながることは避けるべきだろう。

また特にモバイルバッテリーについては、どこで製造されているかまでは、ユーザーにはなかなかわからないが、なるべく信用のできる販売元のメーカーを選びたいところだ。
何よりもメーカー側には十分なテストを行い、品質管理を徹底してもらいたい。


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