肝心のストライカーとしての仕事もパッとしなかったケイン。注目が集まるウェールズ戦ではどうなる!? 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 6月11日(現地時間)、EURO2016のグループステージ初戦でロシアと対戦したイングランドは、後半にエリック・ダイアーのFKで先制するも、アディショナルタイムに同点ゴールを許し、勝点3を取り逃がしてしまった。
 
 試合後には双方のサポーター同士で暴力騒ぎが起こるなど、後味の悪い結末を迎えてしまったが、そのなかで多くの論争を引き起こしたのが、2015-16シーズンのプレミアリーグ得点王である純粋なストライカー、ハリー・ケインがCKのキッカーを務めたことだ。
 
 このロイ・ホジソン監督の判断に、多くのファンや有識者は困惑し、メディアやOBたちは異議を唱えている。
 
 イングランドのレジェンドで、EUROの歴代通算得点ランキングで2位につけているアラン・シアラーは、『BBC』の放送においてこれを「信じられない」とし、「もし私が監督から『CKを蹴ってくれ』といわれたなら、『他の誰かに任せてくれ』と言い返すだろう」と語っている。
 
 もっとも、ケインが蹴ることでCKからの得点機が倍増したというのなら、それは監督の英断とも言えるのだが、実際に彼が蹴った前半の7本のCKにおいて、フィニッシュまでに結び付いたのは1本だけだった(『Daily Mail』より)。
 
 シアラー以外にも多くのOBが「考えられない」と批判し、「ケインはそのうちゴールキックも蹴るようになるのか?」と皮肉るメディアも……。
 
 これらの声に対し、ホジソン監督は「ケインにCKを蹴らせたことについて、別に謝る必要はないと思っている。あの時点で、彼より良いキッカーはいなかった」(『THE SUN』より)と意に介していない様子である。
 
『BBC』も「ケインにベッカムの役割をさせるべきではない」と批判的であり、ウェールズ戦(16日)以降でも、188センチのストライカーがチャンスでコーナーアークに向かうことになるかが注目される。