SSDに512GB100ドル時代間近か。128GB版35ドル、512GB版105ドルの激安2.5型TLC SSDが発表
発売予定は2016年第3四半期(7〜9月)。MSRP(希望小売価格)は、128GB版が34.99ドル、256GB版が56.99ドル。512GB版が104.99ドルです。日本ですと昨今、SSDが安いショップの特価でこそ480〜512GB級が1万円前後で販売されることはありますが、Sparkは新製品なのにこれに近い価格レベルです。
【ギャラリー】Patriot Spark SSDとPhison S11 (4枚)
詳細な仕様としては、心臓部となるSSDコントローラは台湾Phison Electronics製のS11(PS3111-S11)、NANDフラッシュメモリの記録モードは低価格SSDでは定番となりつつあるTLC(1セルあたり3ビット記録)です。
重要な転送速度に関しては、Patriot側の発表では、連続リードが最高555MB/秒、連続ライトが最高500MB/秒。またPhison側ではS11チップの公称スペックとして、さらに詳細なデータが出ています。
それによれば、TLC NANDチップと組み合わせた場合の速度は連続リードが最高550MB/秒、連続ライトが500MB/秒。ランダムリードは最高95000IOPS、ランダムライトは最高85000IOPSと、昨今のシリアルATA版SSDの水準と言えるレベルです。
ただし、これは最大の数値。Phison S11の仕様を見ていると、おそらく実使用時はPhisonでもより上位となるコントローラ「S10」を搭載したSSD(昨今非常に増えています)と比べて不利そうと予測できます。というのもS11の仕様は、同時アクセスチャンネル数が「2」、キャッシュ用DRAMメモリをサポートしないという仕様のため。
同時アクセスチャンネルとは、複数あるNANDメモリチップの何個に対して同時にデータアクセスができるかという数値。基本的にこれが多ければ多いほど、SSDコントローラとNANDチップ間のデータ転送速度が速くなりますが、回路は複雑化するためコストでは不利になります。
キャッシュ用DRAMメモリとは、頻繁にアクセスする一時期的データを保存するために、SSDコントローラ側に増設される高速なメモリ。とくにランダムライトなどに効果を発揮します。S11はこれをサポートしません。
Phisonには、現在低価格SSDで多く採用され、価格と性能のバランスに優れると評価の高い上位モデルS10(PS3110-S10)がありますが、こちらは同時アクセスチャンネル数がなんと「8」、さらにキャッシュ用DRAMメモリもサポートする構成です。
S11はこうした性能に関わる仕様がS10より引き下げられていることから、公表された最高速度に関してはともかく、実使用時の速度はS10と比べてそれなりに遅いものと思われる......というのが予測の理由です。
なお、昨今のSSDでもうひとつ重要な、耐久性に関わる「総書き込み容量」(TBW:Total Bytes Written)に関しての情報は未公開。ただしメーカー保証は3年間となっていますので、実用上の耐久性に関しては他メーカーのTLC NAND搭載製品と大きくは劣らないであろうことは予測できます。
対応OSはWindows 10/8.1/8/7/Vista/XP、(Mac) OS X、Linuxなど。このあたりはシリアルATA接続ということもあり、特殊な要件はありませせん。
このようにSpark SSD(とPhison S11)は、速度的には廉価版なりとなりそうですが、昨今の激安SSDの中でも頭一つ抜けた価格は大注目できる製品。
発売後の実売価格はさらに下がることから、特価などを除いても512GB版で100ドル割れが見られる製品ともなりそうです。昨今日本のPCパーツショップでも同社のSSDは手頃な価格で販売されていることが多いため、ともすれば夏休み時期のSSD特価を賑わす製品となるかもしれません。
