トラック運転手は、後方の荷台の異変に気付いた。燃えている。積荷は材木だった。運転手はただちに決断した。「消防を呼ぶより、こちらから行く方が早い」――。(写真は新浪網の19日付報道の画面キャプチャー)

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 トラック運転手は、後方の荷台の異変に気付いた。燃えている。積荷は材木だった。運転手はただちに決断した。「消防を呼ぶより、こちらから行く方が早い」――。

 アクセルを踏み込んだ。車を猛然と走らせた。安徽省合肥市近郊の肥西県で18日に発生した出来事だ。運転手が目指したのは最寄の合肥消防支隊肥西中隊だった。

 肥西中隊で勤務していた消防士らは驚いた。燃えている「火の車」が突然やってきたからだ。テロか? そうではない。トラックの積み荷が燃え出した。運転手は自分で消火するのは不可能と判断し、消防署に乗りつけたようだ。

 そうと分かれば、消防士はプロだ。行動は素早い。出動を命じるブザーが鳴り響いた。消防士約20人がホースを持ってトラックめがけて駆け出した。トラックの左前方と後方、右前方と後方に陣取り、ただちに放水。理想的な「十字放水」だ。

 約1分後には、トラック荷台の火は消し止められた。詳しくは伝えられていないが、トラックの荷台部分はかなり黒ずんでいるが、運転台や荷台の下部分は、塗装の色がしっかり残っており、燃えなかったようだ。

 肥西中隊は同消火作業で、火災を確認してから消火作業に着手するまでの、最短時間を更新したという。

 同件は安徽省消防が中国版ツイッターの微博(ウェイボー)の公式アカウントで発表し、新浪網など中国の各メディアが報じた。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の19日付報道の画面キャプチャー)