山本文緒さんの小説『自転しながら公転する』の主人公・都(みやこ)は、母の介護のために東京での仕事を辞めて茨木の実家に戻り、契約社員としてアウトレットで働く女性。30代、独身。友人たちは出産を経験したり、頼りがいのある彼氏ができたり、着実に何かを手に入れているのに、自分が付き合い始めた男性は回転寿司屋で働くアルバイト。安定した未来が見えない……。著者の山本さんは、「いまの女の子が、結婚して、子どもを産