家入氏が選挙費用745万円を調達して注目されたクラウドファンディングの種類と仕組み

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都知事選に立候補した家入一真氏が選挙運動費用約745万円をクラウドファンディングで集めたことで、クラウドファンディング活用に興味をもった人もいるのではないだろうか?

クラウドファンディングというと、ビジネス立ち上げのためにインターネットで資金を集める手法と思われているが、一口にクラウドファンディングと言っても、いくつかの仕組みがあり、出資も、株式投資のように見返りがあるとは限らない。家入氏が選挙運動費用を集めたケースもクラウドファンディングの一つの利用法なのだ。

そもそもクラウドファンディングは、自分が実現したい夢をインターネット上で公開し、それに共感した多くの人から出資や投資してもらい夢を実現する仕組みだ。

誰でも自分の夢の出資を募ることが可能で、出資したい人は誰でも数百円の少額から参加できるため、自分が共感する誰かの夢の実現に貢献ができる。従来の出資や投資の仕組みと比べて参加へのハードルが低いことが特徴となっている。

例えば、「オリジナルデザインのスマホケースを作りたい」「地域活性のためミュージカルを上演したい」と言ったようなプロジェクトを登録し、出資を募ることができる。サラリーマンや学生でも出資を募れるし、商品化を実現すればビッグビジネスにつなげることも可能だ。

ではクラウドファンディングには、どのような種類と利用方法があるのかみてみよう。

●夢を実現する共有体験ができる「購入型」
国内で多く普及しているのは、「キャンプファイヤー」や「レディーフォー」などのサイトが採用している「購入型」という仕組みだ。出資者は、プロジェクトが実現した後に、商品をいち早く提供してもらえるとか、特価で購入できるなどのメリットがある。あるいは、ちょっとした記念品がもらえたり、スタッフの報告会や食事会に参加できたりするといったお礼を受け取れる場合もある。出資者の多くも、投資の見返りと言うより共感の気持ちを大切にしていると言える。
前述の家入氏のケースは、購入型のサイト「シューティングスター」を利用して、選挙運用費用を調達し、出資者には金額に応じてグループディナーやオリジナルTシャツ、ステッカーなどが提供された。

●社会のために貢献できる「寄付型」
クラウドファンディングには「購入型」のほかにも「寄付型」という仕組みもある。日本では「ジャスト・ギビング・ジャパン」が採用している。こちらはNPOなど非営利団体が対象となり、その名が示すとおり、出資は見返りを求めない寄付の形となる。最近では、iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が京都マラソンに参加して、寄付を呼びかけたことでも話題になった。

●投資してもうける「投資型」「出資型」
「投資型」は、出資に対する見返りがあることを前提としたクラウドファンディングだ。これは「マネオ」などのサイトが採用している。またプロジェクトが成功すれば見返りが得られる「出資型」などの仕組みもある。

●クラウドファンディングの注意点
参加のハードルが低いことはクラウドファンディングのメリットだが、一方で、「寄付金詐欺」を生みやすいリスクもある。実施予定や実現性のないプロジェクトで出資を募り、資金だけ集めて持ち逃げしたり、集めた資金を本来とは異なる目的で使われたり、反社会的勢力に悪用されたりするリスクもあり得るのだ。
こうしたリスクを回避するため、クラウドファンディングサイトの運営会社は、それぞれが審査基準を設けている。登録者本人の信頼性のほか、プランの実現性などが審査の対象となる。さらに投資型については、参入を容易にする一方で、投資者を保護するための仕組みが必要なため金融庁によるルール作りも進められている。

●大企業にできないことを個人が実現して変えていく
クラウドファンディングの良いところは、これまではお金がないので叶えられなかった夢が実現できるかもしれないところだ。もちろん、クラウドファンディングのサイトを利用して資金を調達するには、審査があるだけでなく、ネットを通して自分の思いをうまく伝えることができなければ出資も集まらない。

出資する人にとっては、共感できる夢実現や成功から利益が得られるだけでなく、これまではコストや収益性から大企業主導では実現が難しかった商品やイベントを自分たちで実現するといった社会貢献による大きな達成感と満足感が得られる。

“こんな商品を作りたい”、“こんなイベントを実現したい”という夢と熱意があれば、誰にでも夢を実現できるチャンスがクラウドファンディングにはあるのだ。


金融庁資料 投資型クラウドファンディングの制度化について
山中教授、ノーベル賞受賞!応援ありがとうございます!
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