12日放送、フジテレビ「アウト×デラックス」では、ロサンゼルス・ドジャースやヤクルトスワローズ、埼玉西武ライオンズで活躍した元プロ野球選手・石井一久氏が出演した。

矢部浩之から「野球が好きじゃないのに182勝も挙げた元メジャーリーガー」と紹介された石井氏は、改めて「野球が好きじゃなかったんですか?」と訊かれると、「そういわれると語弊があるんですけど、そんなにです」とハッキリと答えた。

「仕事だからやりますよ。お給料貰ってるんで。レールが敷かれていたんですよね。小学校の低学年の時に喘息持ってたんです。うちの父が“野球でもやったらどうだ?”って。中学校行ってサッカーのほうが面白くなっちゃって。中2の時に野球を離れて。そしたら中3の時に最後だから出て来いって言われて、野球に行ったんですよ。たまたまホームラン2本打っちゃったんです。そしたら誰かセンスを分かったんでしょうね。“高校に来なさい”って言われて、親も色気出てきて“プロ行けんじゃねーか”って。でも僕はそんな色気はなかったので高校終わって辞めようかなと思ったら、プロのスカウトがいっぱい来て。プロって別に好きじゃなかった」。

野球人生を淡々と振り返った石井氏は、「それなりに(練習を)やらされるんで。やらされたら上手くなっちゃわないですか?」、「プロに入って、あんまり大したことないなと思ったんです。それなりに努力すれば、まあまあ上まで行けんじゃないかって」とアッサリ。これにはマツコ・デラックスも「石井さんが本気出してたら、どんなことになっちゃってたんでしょうね」と驚くしかなかった。

また、野球人生で一番の思い出を訊かれた石井氏は「友だちが沢山できたこと」と話し、「友だちって大事じゃないですか。ヤクルトっていうところに在籍していたわけですけど、ヤクルトにしか友だちがいないわけじゃないですか?他の球団行ったらもっと出来るじゃないですか」と続けた後、「だから、FAして・・・」と仰天発言。その後も「もちろん、関東だから行ったわけですよ」など、石井氏なりの理由を加えた。

さらに引退を決意した理由については、「マンネリ化ですね。やっぱり。長く野球やってると、夏終わって秋になって冬になってまた野球が始まるじゃないですか? 22年ずっと同じサイクルなんですよ」と切り出した石井氏。これには矢部も「野球選手皆さんそうですね」と苦笑いを浮かべたが、石井氏は構わず「そろそろ人生何かを変えたいと思って。じゃないと人生ずっと回りっぱなしなんで」と続け、「体力の限界はないっす。やってみないとわからないですけど、やれる自信はあった」とキッパリ。

他の出演者から「200勝もうすぐだったでしょ?」と言われても、「何で200勝ってこだわるんですか?僕何勝でしたっけ? 182勝したら別によくないですか? 200勝したからって人生素晴らしいかって言われたらそうでもない」などと反論。石井節の連発には、さすがのマツコも「もっと昔から石井さんのこと注目していればよかったって後悔してる。もっと研究しておくべきでした。悔しい」と必死に笑いをこらえていた。