「著作権監視ボット」の行き過ぎ対策:YouTubeがシステムを一部修正

"Dead Air" By smokeghost (CC:BY-NC-SA)「「著作権監視ボット」の行き過ぎ対策:YouTubeがシステムを一部修正」の写真・リンク付きの記事はこちら
グーグル傘下のYouTubeは米国時間3日、実体のない著作権侵害の申し立てや、監視システムの誤った判断により、動画の配信が停止されるケースを減らすため、同サイトで導入している著作権監視システムのアルゴリズムに改良を加えていることを明らかにした。今後は、著作権侵害が指摘された映像については、人間の目で確認できるようにするという。
YouTubeでは9月上旬に、ミシェル・オバマ大統領夫人が民主党全国大会で行ったスピーチの映像を、システムが誤って著作権侵害と判断し、この映像の配信が停止されるなどのトラブルが起こっていた。民主党は全国大会のストリーミング中継に関して、YouTubeと正式なパートナー契約を結んでいた。だが「コピーライト・ボット」が、ミシェル夫人のスピーチ映像が違法なものと判断してしまい、映像の配信を一時的に停止。この動画のページにはその間「このコンテンツは著作権上の理由から配信を停止された」というメッセージが表示されていた。
アルフィシャウィ氏は、誤検出やシステムの悪用の問題に対応するため、実際には著作権を侵害していないのに侵害の申し立てがなされた可能性のある映像については、「今後は人間が目で確認し、判断できるようになる」としている。
YouTubeは5年前、著作権付きの音楽や映像が勝手に共有されるのを防ぐためのフィルタリングシステムを開発した。このシステムは、著作権保有者が自ら映像コンテンツをID確認用データベースに登録する仕組みになっている。このデータベースには、すでに累計50万時間分の音楽・映像データが登録されている。
YouTubeにアカウント登録したユーザーが何か新しい動画を公開しようとすると、このデータベースにある映像と照合され、著作権侵害がないかどうかがチェックされる。著作権侵害が認められた場合は、著作権保有者にその旨の報告がいき、アップロードされた映像の削除もしくは収入を得るための映像への広告追加のどちらかを選べるようになっている。
YouTubeでは、著作権付きコンテンツを多数保有するメディア企業などから常に著作権侵害の苦情が寄せられていたため、これを解決するための仕組みとしてこのフィルタリングシステムを導入していた。
TEXT BY DAVID KRAVETS
TRANSLATION BY 中村航
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