担当M(以下M):前回に引き続き、J1全チームの今年を占っていただきます。まず去年は9位だった浦和です。ポンテも細貝もいなくなりました。

ラモス(以下R):マルシオ・リシャルデスを獲得しましたから、ポンテの穴は埋められると思います。あとは永田の加入も好材料ですね。ただし、阿部、細貝と抜けた中盤をどう構築してくるかが鍵になりそうです。去年より上昇するでしょうが、まだ優勝争いには厳しいと思います。

M:着実にチーム作りが進んでいる磐田はいかがでしょう。

R:補強が少ないのが気掛かりです。少しずつよくなっているけれど、成岡も上田もいなくなって、今年も気の休まらないシーズンになるのではないでしょうか。

M:大宮も毎年苦しい戦いが続いています。

R:去年、途中から鈴木監督になって何とか踏ん張りましたが、今年も厳しい戦いになりそうです。もう少し補強してもよかったと思いますね。

M:13位だった山形ですが、田代が鹿島に戻りました。

R:厳しいでしょう。うまくいくとすれば、去年のチームが持っていた勢いを今年も継続できるかどうかです。確かにしぶとい戦いぶりは素晴らしいのですが……。

M:残留を果たした仙台はしっかり補強しました。

R:しっかり手を打ってきましたね。フェルナンジーニョと千葉の穴が埋まれば、全体的にバランスが取れたチームになると思います。去年ほど苦しまないんじゃないでしょうか。

M:最後の最後で残留を果たした神戸はどうでしょう。

R:大久保の復帰でチーム事情は好転しますよ。大久保がいるかどうかでチームはまるで違いますから。ただし、それでも今年もJ1の座を守るのに苦労するでしょう。

M:続いて昇格組です。柏は去年のC大阪並に躍進するでしょうか。

R:ネルシーニョ監督の手腕に間違いはないでしょう。兵働が序盤戦で出られないのは残念だけど、ジョルジ・ワグネルの評判も高いようですし、中位までなら進出できると思いますね。あとはシーズン途中でFWを補強すればさらに上も狙えるのではないでしょうか。

M:甲府は選手の大量入れ替えがありました。

R:伊東と市川がきて経験を伝えてくれるでしょうし、阿部の得点力は高いので戦力はアップしたと思います。それでもJ1を戦うのにはぎりぎりでしょうね。

M:最後に福岡です。

R:J2の3位で昇格したチームにしては補強が少な過ぎます。このままではすぐに残留争いに巻き込まれてしまうでしょう。いろいろな制限があるのでしょうが、まず戦力を整えないとJ1では戦えないですよ。

M:では最後に今年の優勝争いはどんな争いになると思いますか?

R:名古屋、G大阪、鹿島、そしてうまくいけば川崎までがレースを繰り広げると思います。こうやって今年の展開を考えているだけでもワクワクしますね。早く開幕してほしい!!