あなたのファイルが人質に取られる 身代金要求ウィルスの恐怖
この世に存在するあらゆる脅迫行為の中でも、人質を取って命と引き替えに身代金を要求する犯罪は、最も憎むべきものとされており、逮捕起訴されれば厳罰が科せられる。
コンピュータウィルスの世界でも、配付した犯人を厳罰に処すべきウィルスが存在する。それはユーザーのパソコンにあるファイルを勝手に暗号化した上に、暗号化解除ソフトを買わせるというものだ。その名を「Vundo」という。
実はこの種のウィルスは昔から存在し、「脅威が発見されました」などと、ありもしない情報(自分の情報と呼ぶべきか)を表示して、ユーザーを脅すウィルスを「スケアウェア(脅しソフト)」と呼ぶ。
一方で、ファイルにパスワードを仕掛けたり、暗号化したりして読み込めなくしてしまって、解除パスワードを入手するために金銭を要求するウィルスを「ランサムウェア(身代金要求ソフト)と呼ぶ。
「Vundo」は、この両方の性質を備えており、暗号化解除ソフト「FileFix Pro 2009」を売りつけるのだが、このソフトを入手しても解除されるのは一部のファイルのみであって、Vundoそれ自体を駆除しない限り、ふたたび暗号化されてしまう悪循環に陥る。
ウィルスは駆除できても、暗号化されたファイルは元に戻らないので、ウィルス対策ソフトのパターンファイルを最新にしておくとともに、バックアップを別媒体に確保しておくことが必要である。
ウィルスソフトは、検出性能の優れたものを選びたい。AV-Testによる検出率ランキング等を参考に、信頼できる製品をインストールしておくべきである。
(編集部 真田裕一)
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