会見するスターマー氏=AP

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 【ロンドン=横堀裕也】英国のスターマー首相は22日、辞意を表明した。

 支持率が低迷する中、次期首相候補のアンディ・バーナム氏が下院補欠選挙で圧勝したことを受け、与党・労働党の党首と首相職を禅譲する「秩序ある退陣」を余儀なくされた形だ。党首選が終わるまでは首相を続けるとしており、7月にも首相が交代する可能性がある。

 スターマー氏は首相官邸前で演説し、「党内議論の結論を受け入れ、党首を辞任する」と述べた。待望論が強いバーナム氏が党首選に出馬する見通しで、政権維持は困難だと判断した。

 スターマー氏は、党首を選ぶプロセスが7月9日に始まると説明した。党内はバーナム氏支持でまとまりそうで、対抗馬が出なければ、7月中にバーナム氏への「禅譲」が完了するとみられる。党首選となった場合には、首相選定は9月となる可能性がある。

 スターマー氏は2024年の総選挙で労働党を率いて14年ぶりに政権奪還し、首相に就任。政策で成果を出せず、閣僚らの不祥事で支持率が低迷していた。

 欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)を決めた国民投票から23日で10年となるが、政治の混迷が続いている。国民投票後に首相が辞任するのはスターマー氏で6人目となる。