【しらさぎS】エルトンバローズ復活星 マイル界の古豪が2年8カ月ぶり美酒 代打・松若も杉山晴師に恩返し「うれしい勝利」
「しらさぎS・G3」(21日、阪神)
7番人気のエルトンバローズがゴール前の大激戦を制して復活V。23年毎日王冠以来の勝利で重賞3勝目を飾り、マイル路線でジャンタルマンタル、ソウルラッシュなどと競り合ってきた実力を改めて証明した。2着は連覇を狙った6番人気のキープカルム、3着には1番人気の3歳馬エコロアルバが入った。2番人気ファーヴェントは9着、3番人気ミニトランザットは6着だった。
ここでは実力が違った。マイルの猛者としのぎを削ってきた6歳馬エルトンバローズが復活V。「実績上位の力を見せられた」。23年10月の毎日王冠以来、約2年8カ月ぶりの勝利に瀬間助手は喜びをあらわにした。
スタートでやや後手に回り、ためる競馬を選択。前半3F34秒6とミドルペースだったが、慌てず騒がず外差しに懸けた。4角で気合をつけると鋭くギアチェンジ。直線では馬群が横一線に広がり、最後の力を振り絞った。「“どうかしのいでくれ”という気持ちで追っていた」と松若。新コンビを組んだ鞍上のゲキに応え、馬場の真ん中から力強く脚を伸ばし、ゴール前でグイッと半馬身だけ抜け出した。
代打騎乗のチャンスをものにした。騎乗停止になった団野に変わり、白羽の矢が立ったのは松若だった。中間は2週続けて感触を確認。いいイメージを持った鞍上は、つかんだ好機に一発回答を出して見せた。「杉山晴紀先生には若い頃からずっとお世話になっていた。よりうれしい勝利になった」と、リーディングを突っ走るトップステーブルとの初重賞Vをかみしめた。
6歳になっても、まだ衰えはない。瀬間助手は「ここまではあまりかみ合わなかったけど、馬の状態がどんどん上がっている。それを証明できて良かった」と胸をなで下ろす。「秋に向けて弾みのつく競馬になった。またこれからが楽しみ」。復活を果たした実力馬の目指す先はただひとつ。手にしていないG1を奪取し、マイル界の頂点という新しい景色を見ることだ。
