(撮影:浅井佳代子)

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『婦人公論』2026年7月号の表紙は、俳優の仲間由紀恵さん。出産や子育てを経験したことで、母親役の背景も想像しやすくなったという仲間さん。普段は、7歳になる双子の息子たちに翻弄されているそうで――。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。(撮影:浅井佳代子 構成:篠藤ゆり)

【写真】朝ドラ『風、薫る』の現場の雰囲気は…

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個性を大事に

気がつけば、10代でデビューしてから30年以上経っているんですね。未熟な部分がまだたくさんあるので、監督や先輩方に怒られる前にできるようにならないと(笑)。でも、年齢を重ね、以前より役のリアルな部分を探れるようになってきたと思います。

母親役を演じる際も、実際に出産や子育てを経験したことで、「きっとこんなふうに育ててきたんだろうな」「大変なこともあったはず」など、背景を想像しやすくなりました。

むしろ、7歳になる双子の息子たちに翻弄されている日常のほうが、どこかファンタジーというか(笑)。子育ての正解がわからないまま進んでいる状態ですが、彼らと一緒にいるときは《子どもファースト》で動き、なるべく対話することを心がけています。

先日は家族で福井県の恐竜博物館へ。化石の発掘体験をして、すごく喜んでいました。なるべく自然に触れさせたいので、沖縄に帰ったときは海で遊ばせたり、やんばるへ1週間キャンプに行かせたり。毎晩ヤンバルクイナを見たそうですよ。

双子の息子たち

双子といっても性格はまったく違い、一人は宿題も食事もサッと済ませるタイプで、一人はとにかくじっくり時間をかけるタイプ。

それぞれの個性を生かしてあげたいけれど、差が大きすぎて戸惑うことも。寝る時間まで違うのが、最近の悩みですね。

1日24時間しかないなかで、どうやって時間をやりくりしているのか、自分でもわかりません(笑)。

子どもが学校に行っている間に、「今日は2時間、セリフ覚えに費やそう」などと計算しながら、なんとか時間を捻出する日々です。


『婦人公論』7月号の表紙に登場した仲間由紀恵さん

濃密な時間

放送中の朝ドラ『風、薫る』では、入院患者の侯爵夫人役を務めます。

身分の高い人は自宅での往診が当たり前だった明治時代、病院に入院することに対して「恥だ」という思いを抱えている誇り高い女性です。難しい役でしたが、彼女の心が変化していくさまを精いっぱい演じました。

朝ドラは撮影期間が長いせいか、出演者やスタッフの絆や団結力が強いんです。私の撮影期間は2週間ほどでしたが、2ヵ月くらいあったのではと感じるくらい濃密な時間でした。

最近は求められる役が変わってきたこともあり、これまで以上に演じるのが楽しくて。今しかない子育ての時間を大切にしつつ、仕事も頑張りたいと思っています。