青山学院大に発足の“女子駅伝チーム” 1期生2人の挑戦の日々 男子との練習で箱根ランナーも「普通にエグいっす」 メインスポンサーのスイーツに原監督も興味津々も...
青山学院大学陸上競技部は4月に女子駅伝チームが発足。箱根駅伝で総合優勝9回を誇る強豪校に育て上げた原晋監督のもと、女子駅伝チームの創設を発表しました。日本テレビ「Going! Sports&News」では、1期生の2人の選手に密着しました。
原晋監督が女子駅伝チームを立ち上げた思いとは

箱根駅伝で「最強軍団」を作り上げてきた原晋監督が目指すのは、女性アスリートが競技とライフイベントを両立できる環境を作り、次世代のロールモデルとなる駅伝チームを作ること。
「女子駅伝界の競技人口が激減している。その背景には、自立して走らせていく環境がまだまだ整備されていない、あるいは勉強とスポーツを両立できる受け皿がない(ことがある)。ライフイベントとの両立や、身体的課題、あるいは不十分な指導体制といった課題を解決してきたい」
原監督はそんな思いを持って立ち上げました。青学女子駅伝チームに1期生として加入したのは、芦田和佳選手と池野絵莉選手。これまで全国高校駅伝で、ともにエース区間の1区を走った世代トップクラスの選手です。
芦田選手は「女性の社会進出、私もそういう自立した人間になりたいなと思ったので」と話し、池野選手は「今までの概念をひっくり返すというか、変えたい」と、進学の経緯を明かしました。
新たな挑戦をはじめた“青学女子駅伝チーム”に潜入。2人がいたのは男子寮。朝晩2回の食事は、男子選手と一緒に食べます。「強い人たちと一緒に生活できるのがいい」と2人は充実感を感じている様子です。
女子選手の加入で、メニューにも工夫がなされることに。肉はできる限り脂質をカットし、疲労骨折の予防や、骨の形成に役立つビタミンD・Kを含む食材が並びます。
栄養コーチの鶴貝さんは、「貧血だったりとか、疲労骨折とかが多いので、女子のなかだと、食べないようにとか、昔ながらの"痩せなきゃいけない"とか、自分の規定量をわかっていない子たちが多いので正しい栄養の知識を教えていかないといけない」と説明します。
さらに練習でも、男子選手の中に芦田選手の姿がありました。男子のスピード練習に必死で食らいつきます。駅伝界では異例ともいえる男女合同の練習ですが、一緒に練習することで男子選手にもいい影響があるといいます。

「普通にエグいっす。僕らがやっている練習を、区切り区切りですけど、やっちゃうので。本当に能力高いんだなと思います」(3年生・折田壮太)
「後ろの選手が女子に抜かれてはいけないっていうところで、どんどんベースが上がっていって、質の高い練習が、(女子が)入ってきてからできているんじゃないかな」(4年生主将・中村海斗)
男子の主力陣もそう話します。
原監督が語る“女子駅伝界におけるライバル”

そんな女子駅伝チームのメインスポンサーとなったのは、女性に大人気で国内外に15店舗を構える「I'm donut?」です。9割が女性スタッフの会社で、青山学院大学の掲げる「女性の活躍の幅を広げる」というテーマに共感したとのこと。スポーツチームのメインスポンサーを務めるのは今回が初めてです。
男子選手たちも疲れた練習後のスイーツが大好きのよう。原監督も「これにしよう」と手に取りますが、寮母である美穂さんに「監督のはない」と冷たくあしらわれる様子もありました。
このようなサポートを受け、走り始めた青学女子駅伝チーム。原監督はライバルに「女子ゴルフ界」を挙げます。
「世界のアスリートと渡り歩いてますし、競技人口も増えていますし、試合数も増えています。賞金総額も増えています。この20年間で大きく様変わりをしているんですよね」
来年度は5名前後、女子選手の入部予定者がいるといい、原監督は、全日本大学女子駅伝で初出場、初優勝を目指したいと意気込みます。
池野選手は「男子選手に負けないくらいの、力強さとか速さを持った選手になりたい」、芦田選手は「積極的に自分から進んで、勇気を与えられるような走りがしたい」とそれぞれ話し、新たな歴史構築に向け、日々鍛錬を積んでいます。
(5月31日放送 日本テレビ「Going! Sports&News」を再構成)