東京・神奈川の個性豊かなピッツェリア4軒 都内最小級の厨房に薪窯、海を一望するテラス席

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実はおと週でピッツァを特集するのは、超久しぶり。ここぞとばかりに気合い入れて探してみたら、あるわあるわ、注目店や新店に、名店の数々!あまりのおいしさとそれぞれの個性に衝撃を受けた渾身のピッツァ特集となりました。今回は東京と神奈川で注目すべき4軒をご紹介。ブラボ〜!

【2022年10月OPEN】ワインによく合う季節の野菜を使ったピッツァが魅力『PIZZA LINDA(ピッツァ リンダ)』@蔵前

この店は、小さな厨房に薪窯がどーんと陣取っている。

「たぶん都内でいちばん小さいピザ窯のある厨房でしょう」と店主の栗原開さんは笑う。その限られた空間から、ピッツァや料理が次々と飛び出してくるのだ。

料理人としての視点を大切にする栗原さん。ピッツァのメニューにもひと工夫が光る。マルゲリータなどの王道はもちろん頼もしいが、注目したいのは季節のピッツァだ。

ホワイトアスパラガスと半熟卵・生ハムのビスマルク3300円

『PIZZA LINDA(ピッツァ リンダ)』ホワイトアスパラガスと半熟卵・生ハムのビスマルク 3300円 一番人気の季節のピッツァは、旬の野菜がメイン

この時期はホワイトアスパラガスを使ったものが人気。みずみずしいアスパラの甘さに生ハムの塩気が重なり、思わずワインに手が伸びる。

旬の野菜は、そのままのせるだけではない。青菜やかぼちゃはペーストにすることで甘みや香りを引き出すという。

「イタリアではパスタにもよく使う手法です。それをピッツァに応用してみました」と栗原さん。

そんな料理人らしい発想から生まれた季節メニューに、どんな食材が登場するのかもお楽しみで、何度も訪れてみたくなる。

『PIZZA LINDA(ピッツァ リンダ)』店主 栗原開さん

店主:栗原開さん「季節の前菜やパスタもぜひ食べてください」

『PIZZA LINDA(ピッツァ リンダ)』

[店名]『PIZZA LINDA(ピッツァ リンダ)』

[住所]東京都台東区寿3-10-5

[電話]03-5246-3353

[営業時間]11時半〜14時半(14時LO)、18時〜22時(21時半LO)

[休日]水

[交通]都営大江戸線蔵前駅A5出口から徒歩約3分

【2021年12月OPEN】旅する気分を味わう眺めのいい海の街のピッツェリア『Casa Paradisosul Mare!!(カーサ パラディーゾ スルマーレ)』@鎌倉・七里ヶ浜

美しい海岸線が続き、晴れた日には海の向こうに富士山が浮かぶ鎌倉・七里ヶ浜。駅を降りた瞬間から、気持ちのいい風が吹いている。

日本のアマルフィとも言われるこの地に、人気店『トラットリア築地パラディーゾ』がピッツェリアを開いた。店の扉を開けると視界が一気に開け、ガラス越しに海が広がっている。

ピッツァ窯の前に立つ店主・久野貴之さんは、南イタリアのシンプルで力強い料理に魅せられた料理人である。

「ピッツァはナポリの味が一番。だからそこはブレません」と言い切る。

大切にしているのは、生地の水分をきちんと飛ばし、焼き切ること。軽やかな口当たりには、その確かな火入れを感じさせる。

春に登場するのは、ナポリ名物のしらすのピッツァ。東京でも珍しくないメニューだが、目の前の海で獲れたしらすを使えるのは強み。

佐島の釜揚げしらすのピッツァ2600円

『Casa Paradisosul Mare!!(カーサ パラディーゾ スルマーレ)』佐島の釜揚げしらすのピッツァ 2600円 トマトソース、ニンニク、チェリートマトに、地元・佐島港で水揚げされたしらすをたっぷり。しらすはしっかり火を入れて旨みを凝縮させている

他にも、地元の魚介を使った料理が並び、まさに海の街ならではのご馳走が味わえる。晴れた日なら、太陽が降り注ぐテラスで昼飲みも最高。まさに南イタリアを旅する気分だ!

『Casa Paradisosul Mare!!(カーサ パラディーゾ スルマーレ)』左から、店長 石綿伸章さん、ホール 大道太郎さん、店主 久野貴之さん

店長:石綿伸章さん、ホール:大道太郎さん、店主:久野貴之さん「海を見ながら食べるピッツァは最高ですよ!」

『Casa Paradisosul Mare!!(カーサ パラディーゾ スルマーレ)』店内はどの席からも窓越しに海が見渡せる

[店名]『Casa Paradisosul Mare!!(カーサ パラディーゾ スルマーレ)』

[住所]神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-4-11トライアングル七里ガ浜1B

[電話]046-731-3950

[営業時間]12時〜20時(19時LO)、土・日・祝は〜21時(20時LO)※季節により変動あり

[休日]火、祝日の場合変更あり

[交通]江ノ島電鉄線・七里ヶ浜駅出口から徒歩3分

※17時以降は席料あり、1名テーブル500円、テラス700円。小学生未満の子供入店不可

【2023年4月OPEN】ブリュワリー併設、ピッツァ×ビールの最高峰の組み合わせ『UCCIARE!!!(ウッチャーレ)』@矢口渡

ワイン大好きなイタリア人だってピッツァのお供は決まってビール。その両方を突き詰めたのが、蒲田のはずれに現れたこの1軒だ。

ピッツァ生地には農林61号という希少な小麦粉をブレンドし、手練りしてから常温と冷蔵の2種の温度で長時間発酵させる。そして焼きは、本場ナポリから職人を呼び寄せ組んだというエルネスト社製の薪窯だ。

と、スペックを並べてみたが、スペシャリテにかぶりつけば、それらがぶっ飛ぶくらいの完成度に圧倒されてしまった。

トロトロ生モッツァレラと半熟卵と生ハム(M)2980円

『UCCIARE!!!(ウッチャーレ)』トロトロ生モッツァレラと半熟卵と生ハム(M) 2980円 生と燻製の2種のモッツァレラ、さらに茨城産のマッシュルームや卵を乗せ、縁にあしらった生ハムもアクセント

まず舌を包むのがクリーミーなチーズのストラッチャテッラのミルキーなコク。続いて下に忍ばせた燻製チーズやマッシュルームのスモーキーな香りが膨らんで、香ばしい生地と一体になっていく。

合いの手はもちろんビールだ。

こちらも”世界一のピッツァビール”を目指し、併設するブリュワリーで醸造したオリジナル。ピッツァの後味を心地良い苦みと炭酸の刺激がきれいに流し、すぐさま次のピースに手を伸ばしたくなってくる。

『UCCIARE!!!(ウッチャーレ)』ピッツァイオーロ 堀場勇登さん

ピッツァイオーロ:堀場勇登さん「ピッツァはSサイズでもお作りしています」

『UCCIARE!!!(ウッチャーレ)』

[店名]『UCCIARE!!!(ウッチャーレ)』

[住所]東京都大田区東矢口2-5-15

[電話]03-4283-4381

[営業時間]11時半〜14時半(14時LO)、17時半〜22時(21時半LO)※土・日・祝は17時〜

[休日]月(他、不定休あり)

[交通]東急多摩川線矢口渡駅から徒歩6分

【2022年12月OPEN】世界を魅了した日本の感性が光るとっておきの一枚『pizza marumo(ピッツァ マルモ)』@恵比寿

元々は和食の料理人だったという店主の本倉裕樹さん。ピッツァに魅せられて名店へ飛び込み修業、4年前に自身のピッツェリアを開いた。それが瞬く間に評判を呼び、国際的なピッツァアワードでは世界の10人に選出。予約は2か月先が安心といわれるほどの人気ぶりだが、並べば開店直後に滑り込めることもあるとか。

一躍注目を集めたのが「日本のうまみ」という1枚。

日本のうまみ2640円

『pizza marumo(ピッツァ マルモ)』日本のうまみ 2640円 具材はアンチョビから連想したサバの干物、鰹節、昆布、ねぎ、ごま、とろろ昆布など

「おいしいピッツァはもうたくさんある。懐石料理をやっていた自分らしいものをと考え、たどり着きました」と本倉さん。

ベースにしたのは、和食時代から使ってきた乾燥椎茸のピュレ。昆布や醤油、ごまを重ねているので、味わいは驚くほど複雑で、ペコリーノとモッツァレラというふたつのチーズが、うまく全体をまとめている。

ひと目見ると味の想像がつかないけれど、食べればすんなり納得のおいしさ。ここだけにしかない、日本のピッツァを味わってみたい。

『pizza marumo(ピッツァ マルモ)』店主 本倉裕樹さん

店主:本倉裕樹さん「ピッツァに新しい世界を切り拓きたい」

『pizza marumo(ピッツァ マルモ)』

[店名]『pizza marumo(ピッツァ マルモ)』

[住所]東京都渋谷区恵比寿南1-11-13恵比寿ヴェルソービル1階

[電話]03-6683-1973

[営業時間]11時半〜15時(14時半LO)、17時〜23時(22時LO)

[休日]無休

[交通]JR山手線ほか恵比寿駅西口から徒歩約4分

撮影/貝塚隆(LINDA、Casa Paradisosul Mare!!、marumo)、取材/岡本ジュン(LINDA、Casa Paradisosul Mare!!、marumo)、菜々山いく子(UCCIARE!!!)

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※月刊情報誌『おとなの週末』2026年4月号発売時点の情報です。

【画像】乾燥椎茸のピュレを使った日本のピッツァとは? ピザ好き必見の注目店で食べたい1枚(34枚)