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田植えが本格化する時期を迎えていてます。県内では近年の猛暑を受け、暑さに強い品種の作付けが拡大しています。猛暑対策だけでなく担い手不足やコメの価格高騰が続くなか、農家の試行錯誤を神林記者が取材しました。

富山市で農業を営む山崎修さんです。これまでコシヒカリやてんこもりなどを栽培してきましたが、今シーズン、これに加えて新たに取り組むのが・・・

山崎修さん
「これは、今流行りのにじのきらめきです」

「にじのきらめき」は、2018年に誕生した品種です。特徴は暑さに強く、収量も多いこと。山崎さんは今年4ヘクタールで栽培します。

山崎修さん
「単収が多くなることを望んでまして、それと異常気象、暑さに対しての耐性があるんじゃないかと。今あの北陸のだいたい20、30年前ぐらいの気候が今北海道ぐらい匹敵するような話も聞きますので、今からコシヒカリはこれだけ暑かったらなかなかちょっと厳しいんじゃないかなと思いまして」

近年の猛暑は、コメの品質低下にもつながり、大きな課題となっています。

県内では、暑さに強い品種への転換が進んでいます。県によりますと、暑さに強い品種である「富富富」「てんたかく」「てんこもり」の作付割合は今年、26.1%で、過去最高となる見込みです。

山崎さんが取り組むにじのきらめきの作付けも、去年全国で前の年の2倍以上に増えていて、県内でも広がっているといいます。

そして山崎さんの田植えには、もう1つ目を引くことがあります。

神林記者
「普段よく見る田植えとは少し違うのがわかりますでしょうか、苗ではなく種を直にまくやり方で田植えをしています」

田植え機を見ても緑色の苗は見えません。これは、直まき栽培という、種を田んぼに直接まく手法です。

種は、鉄でコーティングされているため黒色をしています。種が浮きにくく、鳥などに食べられるリスクも低くなります。

メリットは省力化とコストダウンです。苗を育てる手間を省けるため、作業負担を大幅に軽減できるといいます。

山崎修さん
「苗だったら行ってくる度に補充せんとだめなんですが鉄コーティングはある程度補充なしで行ってこれるそこで労力がよく省けますので」

こうした手法を取り入れるのは、なるべく人手をかけないためです。

山崎修さん
「価格を下げるためには、やっぱりもうコストも下げて、あんまり手間のかからないような資材費とかがそういうのはかかるものどうしてもかかりますので、なるべく手がからんようにして」

コストを抑えることは、コメの販売価格の抑制にもつながります。

コメをめぐっては、近年価格の高騰や備蓄米の放出など混乱が続いています。

今後は、中東情勢の影響も懸念されます。機械を動かす燃料のほか農薬や肥料の値段も上昇傾向だと言います。

山崎さんは、秋までに使う分は確保できているということですが、影響が長引けば、さらなる値上がりや不足を心配しています。

山崎修さん
「今年の秋これから防除とかなんか薬剤も絡んできますけど、その辺の価格が今どうなってくるかちょっと心配ではありますね」

物価高騰と人手、そして暑さとの戦い。様々な問題に対応すべく農家の試行錯誤が今年も続いています。

山崎修さん
「買いに来ていただける方には美味しく安く安全なお米をね、お渡ししたいので、その辺やっぱ考えながらやっていきたいと思っております」