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東京オリンピック以降、若者を中心に熱烈な支持を集める「アーバンスポーツ」。大分市でも待望の新施設「大手公園スケートボードパーク」が4月にオープンし、順調な滑り出しを見せています。一方で、平日の利用率向上という課題も見えてきました。競技の裾野を広げ、地域に根付かせるための動きが活発化しています。

【写真を見る】「スケートボードパーク」大分市に誕生 オープン1か月…期待と平日利用の課題

拡大する「アーバンスポーツ」市場

アーバンスポーツとは、公園や広場などで気軽にできる新しい都市型競技の総称です。2021年の東京五輪で、スケートボートやスポーツクライミングなどが正式種目に採用されたことを機に、若年層を中心とした高い人気が続いています。

NPO日本スケートパーク協会によりますと、スケートボードなどのストリートスポーツが利用できる施設は全国的に年々増加。オリンピックへの正式種目採用が決まった翌年の2017年から6年後の2023年には、その数がおよそ4倍となりました。

大分市に待望の「拠点」誕生

こうした中、大分市は若者の地域定着や市中心部の活性化を目的に、大手公園にスケートボード施設を整備。同時に南大分スポーツパークには3人制バスケを楽しめるコートを新設しました。総事業費はあわせておよそ8700万円です。

大分市スポーツ振興課 姫野暢之課長:
「大分市では専用施設というものが今までなかったので、作ったときにどれくらいの利用が見込めるのか不安なところもありました。ただ都市機能の一つとして専用施設ができたことは、これからの大分市にとてもいいことになったと思います」

施設には、休日を中心に家族連れや若者の姿が目立ち、オープンして1か月の利用者数はそれぞれおよそ400人。大分市は順調に推移しているとしています。

(利用者)「あんまり大分でバスケができるところが少ないので、こういう施設ができてありがたいと思っています」「上級者から初心者までいろいろ楽しめるコースがあるので、そこが良いと思います」

「平日の稼働」に課題

一方、この1か月で浮かび上がった課題が平日の利用率です。

市によりますと、休日と比べ平日の1日平均利用者数は大手公園が6割弱、南大分は3割程度に留まっています。こうした現状を受け、市は大会の開催や体験教室の実施を通じて利用率の向上を図りたい考えです。

大分市スポーツ振興課 姫野暢之課長:
「今年9月にはスケートボード大会も予定していますので、それまでに体験教室などが開催できたらなと考えています」

官民で取り組む「競技の裾野拡大」

アーバンスポーツは楽しみながら子どものバランス感覚や瞬発力を高める運動としても注目されています。こうした中、更なる競技人口の拡大を目指す動きは民間でも活発化しています。

10日行われた別府市のイベント会場では、民間組織の県アーバンスポーツ連絡協議会がスケートボードの体験会を実施。多くの子どもたちが参加しました。

県アーバンスポーツ連絡協議会 岩田潤さん:
「こういうスポーツを一度もやったことがない人たちに向けて、イベントや無料体験などを実施して、そこからスポーツを始めてくれたらいいなと思います」

世界のトップアスリートも期待

また、おととしのパリオリンピック開会式で旗手を務めたブレイキンのシゲキックス選手も、地域活性化の有効なツールとして競技の広がりを呼びかけています。

シゲキックス選手:
「地域の結びつきにすごく優れていて、次世代育成なども含め、どこでもできるというところがニーズとしてフィットしているのが魅力と思っています。どんどん全国に広がっていくことを期待しています」

県都に誕生した新たな施設でさらなる盛り上がりが期待されるアーバンスポーツ。年間を通じた施設の安定利用に向けて、初心者からでも気軽に始められる競技人口拡大に向けた取り組みが求められます。