政治家のゴールデンウィーク外遊ラッシュ。大型連休に合わせ、高市早苗総理と閣僚10人が外遊に飛び立った。

【映像】かめはめ波を披露する高市総理(実際の様子)

 ニュース番組『わたしとニュース』では、高市政権の外交について、選挙ドットコム副編集長の伊藤由佳莉氏とともに深掘りした。

■ドラムセッションやサプライズ切り抜きも…SNSで注目を集める“陽キャ外交”

 高市総理はSNSを駆使した積極的な外交発信を行っている。今年1月、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領訪日の際にはドラムセッションを、3月のカナダのカーニー首相訪日時の夕食会ではサプライズで高市総理のケーキが贈られたなど、様々な切り抜き動画が作られている。

 また、4月のフランスのマクロン大統領との共同会見では、人気漫画『ドラゴンボール』の“かめはめ波”ポーズを取るといった和やかな一幕もあった。

 こうした発信、実は注目度には浮き沈みがあり、伊藤氏はSNS上の関心度の変化があると分析する。

「政権発足当初はSNS上で高市総理一強だったが、茂木敏充外務大臣や鈴木貴子広報本部長などニュースターも生まれ、自民党への関心が高まってきている。実はマクロン大統領の時には関心が移り変わり、YouTube上で前のドラムセッションの時よりも再生数は伸びなかった。ただ、やっぱり象徴的な場面として切り抜かれている」(伊藤氏、以下同)

■閣僚へのプレッシャー?外遊に向けた異例のコメント

 今回、高市総理は外遊に関して次のようなコメントを述べている。

「ゴールデンウィークを活用して海外出張をする際には、原油・石油製品の安定調達及び新たな供給源の開拓に取り組むとともに、国民の皆さまお1人お1人のお困りごとにしっかりと寄り添って、目詰まりの解消をはじめ、重要物資の安定供給に全力で取り組んでください」(高市総理)

 外遊について総理からこのようなコメントが出るのは、テレビ朝日政治部・澤井与党キャップによると珍しいことだという。このコメントの狙いについて、伊藤氏は次のように分析する。

「やはり成果を求めるという、ある意味閣僚へのプレッシャーとして強調しているのではないか。外交やエネルギー確保については目に見えて危機が迫っている状態。外遊の成果がすぐに表れる取り組みではないとはいえ、『具体的な成果につながることをやるように』と国民にも閣僚にも示したかったのだろう」

■「孤高の宰相」が見せる“陽キャ外交”…今後の注目は?

 今後、総理をはじめとした外遊や外交について、どのようなところに注目していけばいいのか。

「高市政権は外交においても、安倍政権時代の積極的なフットワークの軽い外交を非常に見本にしながら発信をしてきていると思う。ただ一方で、政治家のタイプとしてはいろいろ違うところもある。例えば高市総理は政権発足から1年が経ったが、党内では『孤高の宰相』という声も上がっていると聞いている。コミュニケーションとして会食は極力しないなど、今までの政治家像とは違うような打ち出しをしている」(伊藤氏、以下同)

「一方で、ドラムセッションであったりケーキであったり、外国の方とは非常に積極的に関わっている。いわゆる“陽キャ外交”みたいなものが人気の源泉でもある。こういったところが成果が求められる局面において、どういう風に具体的なものに結びついていくかを我々は見ていくべきだと思っている」

「実際に今回も石油調達の多角化であったり、もしくは防衛上のミサイルの実施訓練などが盛り込まれている概要・日程になっているので、その辺り私たちの生活にこれからどうつながっていくのかにも注目したい」

(『わたしとニュース』より)