中国の干ばつ対策技術、アフリカの乾燥地域に新たな可能性

【新華社太原4月26日】中国人が発明した「樹葆(じゅほ)」と呼ばれる植物の干ばつ対策装置が、遠く離れたアフリカのサハラ砂漠で成果を上げつつある。
アフリカ北西部、モーリタニアの「中国・アフリカグリーン技術パーク」の一角に、ミカンやザクロの木がしっかりと根を張りたくましく育っている。これらの果樹は中国人とモーリタニア人が協力し「樹葆」を使って植えられた。地元の人によると、果樹は手間をかけずに育てることができ、来年には実がなる見込みという。
「樹葆」は乾燥期に植物の生存を確保し、成長を促進する装置。山西省運城市の廃坑跡地でも、5年前に「樹葆」を使って植えられた樹木千本以上が力強く成長し、山間部の生態環境を大きく改善させている。

装置の設計者である同市発明協会の趙樹海(ちょう・じゅかい)会長はその原理について、「樹葆」を植物の根元に埋めて外部の水分を集め、乾燥期にゆっくりと蒸発させて周囲の根に水分を供給し、植物の生存率を高めると紹介した。
また「一度の貯水で樹木に3、4カ月分の水分を供給できる。運城のように年間降水量が400〜500ミリの地域では、自然降水だけで樹木の生存率を効果的に高めることができる」と語った。
関係者は「樹葆」を使えば木を植えた際に大量の水やりが不要となり、施工が簡単で植樹後の活着率も高く、コストも安価なため、乾燥地域や砂漠地域における植樹・造林の難しさという世界的な課題を効果的に解決すると評価している。
「樹葆」製品は現在、中国や米国、カナダ、オーストラリア、ロシア、アフリカなどの国・地域で特許を申請し、72カ国で特許を取得。オーストラリアやアフリカ諸国など複数の国ではすでに緑化に活用されている。(記者/解園)

