厩務員デビューの国枝栄元調教師が激動の一日を振り返り「調教師の時と違って新鮮でいい経験」 「『新人だから頼むよ』と言った」と武豊にお願いした秘話明かす
調教師としてJRA通算1123勝を挙げたレジェンド国枝栄元調教師(71)が競馬場へ帰ってきた。今年3月に定年引退し、美浦・小島茂之厩舎の厩務員として再スタートを切った。25日の東京10R鎌倉Sで担当馬・トクシーカイザー(牡6歳、美浦・小島)を連れて厩務員デビューを果たした。厩務員としての初陣は5着に終わった。
国枝栄元調教師は厩務員初戦のパドックについて「良かったけれど、クッションが合わなくて靴擦れしちゃったなぁ。(パドックで馬を引いたことは調教師時代も含めて)何回かはあるけれど、こんなにメインで(引く担当を)やったことはないからね。よかったよ。調教師の時と違って新鮮でいい経験になりました」と笑顔で振り返った。鞍上の武豊が騎乗する際には足を上げるシーンも。「『新人だから頼むよ』と言ったよ」とちゃめっ気たっぷりに語った。
担当馬とともに馬運車に乗って競馬場へ。「競馬場に入って(トレセンで働いてからの意味)から、初めて。すごくいいよ。人にも馬にも快適だった」と貴重な経験に声を弾ませた。スタート直前には担当馬とともに、ゲート裏へ。「何でも見てみようということで。まあ、調教師の時にもゲート裏には何度も行っているからね。違う視点で良かったよ」と、新たな学びを得た様子だった。
激動の一日を改めて振り返り、「すごく良かったよ。面白かった。馬の一番近いところで、競馬に向けてどんどん雰囲気が変わっていくのがね。また(調教師と)違って楽しいよ」と厩務員の仕事の魅力を実感。6番人気で5着に奮闘した担当馬トクシーカイザーについて、「本当に頑張ってくれたし、無事に終わってくれてよかった。それもすごく良かったね」と胸をなで下ろしていた。
