中国杭州市、約2万人の「AIトレーナー」輩出

【新華社杭州4月24日】中国河南省鄭州市の製薬会社で営業として働く陳姝羽(ちん・しゅう)さん(32)は、「人工知能(AI)トレーナー」としても活動している。陳さんは昨年、余暇を利用してデータアノテーションやデータクレンジングの基礎理論を学び、中国のAI産業集積地である浙江省杭州市でAIトレーナーの入門資格を取得した。
陳さんは「多くの人は機械に取って代わられることを心配するかもしれないが、私はむしろAIの『指導教官』になりたい」とし、今後の目標はAI関連の仕事を見つけることだと述べた。

陳さんのように、これまで杭州市で研修を受け試験に合格してAIトレーナーとなった人は2万人近くに上る。
北京航空航天大学杭州イノベーション研究院は、杭州市におけるAIトレーナーの社会評価機関の一つ。同研究院教育研修センターの陳夢祥(ちん・むしょう)主任によると、AIトレーナーはAI製品を導入する上で重要な役割を担っており、この職業の核心はデータ管理とアルゴリズムの調整を通じて、AIが実際の問題をより正確に解決できるようにする点にあるという。
中国の国家職業基準によると、AIトレーナーは5段階のレベルに分かれている。5級は「入門レベル」でデータアノテーションなど基本的な業務に重点が置かれ、4級から1級にかけて徐々に難易度が上がっていく。

インターネット企業の社員で、試験に挑戦する劉楽(りゅう・らく)さん(29)は「上級の試験になると、1回少なくとも5時間はかかる。アルゴリズムの論理を理解した上で、ハードウエア操作にも習熟していなければならない。関連業界で長く働いてきた私にとっても、決して簡単ではない」とし、AI技術は自身の業界にも多くの変革をもたらしていると語った。
北京航空航天大学杭州イノベーション研究院は、AIトレーナー技能大師工作室を基盤に、理論学習・実践応用・能力認定を一体化したAI人材の実践訓練プラットフォーム構築を進める。倉庫物流、加工製造、在宅介護、自動運転など、この実践的な訓練プラットフォームでは、受講生は十数種類のシミュレーション環境に身を置き、コード記述からハードエア調整まで全プロセスの訓練が受けられ、実践経験を迅速に積むことができる。(記者/朱涵)
